本を読めば、山崎朋子さんは真面目な人であることが分かる。本書は昭和48
(1973)年、まだ私が学生時代、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。文庫化
されたのは比較的早く昭和50年であった。
私が実際に読んだのは平成も14年になった2002年である。家人がテレビに出演した
山崎朋子の話に感動したのが本書を購入するきっかけだった。
本書のテーマ、主人公は、明治~昭和前期に「からゆきさん」と呼ばれた、天草の
海外売春婦である。重たい本である。一生に何冊かしか遭えない本である。
著者は昭和7年生まれ、小学校教師を経て、女性史研究に進む。「からゆきさん」
を調べたくて、天草に旅行するうち、元「からゆきさん」だった「おサキさん」と
知り合う。
「おサキさん」から聞いた話をノンフィクションとしてまとめたものが本書であ
る。著者は「おサキさん」の話を聞いた時に、テープレコーダーを回したわけでも
なければ、メモをとったわけでもない。(どうしたか?は読んでのお楽しみ。)
p234からp243にかけての「さらば天草」を読むと、いつも(!)大粒の涙が次か
ら次へとあふれてくる。本書のあらすじを述べよといわれても、感動のあまり絶句
してしまうだろう。サンダカンはボルネオ島にある。

(1973)年、まだ私が学生時代、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。文庫化
されたのは比較的早く昭和50年であった。
私が実際に読んだのは平成も14年になった2002年である。家人がテレビに出演した
山崎朋子の話に感動したのが本書を購入するきっかけだった。
本書のテーマ、主人公は、明治~昭和前期に「からゆきさん」と呼ばれた、天草の
海外売春婦である。重たい本である。一生に何冊かしか遭えない本である。
著者は昭和7年生まれ、小学校教師を経て、女性史研究に進む。「からゆきさん」
を調べたくて、天草に旅行するうち、元「からゆきさん」だった「おサキさん」と
知り合う。
「おサキさん」から聞いた話をノンフィクションとしてまとめたものが本書であ
る。著者は「おサキさん」の話を聞いた時に、テープレコーダーを回したわけでも
なければ、メモをとったわけでもない。(どうしたか?は読んでのお楽しみ。)
p234からp243にかけての「さらば天草」を読むと、いつも(!)大粒の涙が次か
ら次へとあふれてくる。本書のあらすじを述べよといわれても、感動のあまり絶句
してしまうだろう。サンダカンはボルネオ島にある。

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