人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

読売新聞社文化部『この歌 この歌手--運命のドラマ120』

2020-08-09 05:00:00 | 読書

1カ月ほど前、毎日新聞社会部『あのうたが聴こえますか』を取り
上げた(→こちら)。昭和13年から平成6年までの歌謡曲41曲のエ
ピソードをまとめたものだ。

これとほとんど時を同じくして、読売新聞が戦後の歌謡曲122曲に
ついて、エピソードを新聞連載し、本にまとめた。

前者は、テーマ別の時代順になっていたが、本書は「リンゴの唄」
に始まり、時代順に整理されている。

試みに最初から順番に何曲かを列挙すると・・・・・・
・リンゴの唄           並木路子・霧島昇
・かえり船            田端義夫
・憧れのハワイ航路        岡晴夫
・三味線ブギウギ         市丸
・あざみの歌           伊藤久男
・ああ、モンテンルパの夜は更けて 渡辺はま子
・お富さん            春日八郎
・ここに幸あり          大津美子
・南国土佐を後にして       ペギー葉山
・北上夜曲            ダークダックス
・スーダラ節           植木等
・王将              村田英雄
・なみだ船            北島三郎
・下町の太陽           倍賞千恵子
・島のブルース          三沢あけみ
・高校三年生           舟木一夫
・こんにちは赤ちゃん       梓みちよ
・君だけを            西郷輝彦
・女ひとり            デューク・エイセス
・よいとまけの唄         美輪明宏
・他人船             三船和子
・知りたくないの         菅原洋一
・・・・・・
と、ここまで書いて、三橋美智也の「リンゴ村から」が入っていな
いのに合点が行かない(笑)。(美空ひばりは「下巻」に登場)。


私がラジオから流れて来る曲を耳で覚えたのは、大津美子「ここに
幸あり」あたりからかしらん。
大昔の歌という印象だが、大津美子は、現在82歳で健在だ。

菅原洋一(86)もまだまだ歌っているのかしらん。


ちなみに、この122曲から私の好きな曲をいくつか挙げるとすると、
宮路おさむ「なみだの操」、北原ミレイ「石狩挽歌」、イルカ「な
ごり雪」、森田公一「青春時代」、渥美二郎「夢追い酒」、桂銀淑
「すずめの涙」、高山厳「心凍らせて」、香西かおり「無言坂」あ
たりかしらん。--何年か後には違う結果のなっているかもしれな
い。

そういえば、尾形大作「無錫旅情」(1886)が122曲に選ばれてい
ないのも残念。



『この歌 この歌手』(現代教養文庫。1997/1)


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2 コメント

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Unknown (関学OBのMより)
2020-08-09 10:54:56
何故か幼い頃より、選曲の中では「ああ、モンテンルパの夜は更けて」(渡辺はま子)が心の中に残っています。悲哀のあるメロディーで素晴らしい曲でしたね?歌詞を読むと「岸壁の母」と同じ復員船を待つ母の胸中の歌と思っていましたが、、、マニラ郊外の地名で、かの「山下奉文」などが処刑された地(そこに近い?)に絡む曲の様ですね?!
また、選曲にはありませんでしたが、今日という日に因み「長崎の鐘」も私の推奨曲です。この曲を藤山一郎そっくりに歌ったり「2番は、東海林太郎風に歌います!!」と言って、面白おかしくお歌いになった、ご仁?を思い出します(笑)つい最近まで宴会では、私も、この歌を同じように拝借しておりました(笑)
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Unknown (katsura1125)
2020-08-09 11:37:10
Mさま、早速に有難うございます。
銀座Iでのカラオケ三昧。藤山一郎と東海林太郎。忘れていましたが、そんなこともありましたね~(笑)。
「ああ、モンテンルパの夜は更けて」は、私が2~3歳の時の歌ですが、今聞いても「涙々」です。
作詞者、作曲者ともモンテンルパの収容所に収容されていた将校。渡辺はま子は、約110名の日本人が収容されていた刑務所に慰問に行き、最後は「ああ、モンテンルパの夜は更けて」の大合唱になったといいます。
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