人生ブンダバー

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慶應志木高ワグネル第4回定期演奏会

2012-03-26 05:00:00 | 音楽

3月20日(火・祝) 彼岸の中日というになかなか暖かくならない。慶應志木高ワ
グネル男声の定期演奏会(15時開演、入場無料)。川口リリアホールへ。

昨年は大震災の影響で4月開催だったが、今年は24日(土)の同校卒業式を間
近に控えた20日に開催となった。この記事が出る頃は3年生も卒業しているだ
ろう。

14時20分、ホールに着いたが、開場10分前にしてすでにかなりの人が並んで
いた。全席自由席なので、開場と同時に場所取りが始まる。最後列にはPTAの
「ビデオ班」が並んだ。

塾歌
 学生指揮者による塾歌。「見よ~」の第一声は本格的な声だった。

1.全日本合唱コンクール全国大会出場報告ステージ
 指揮;吉川誠二 ピアノ;長川晶子 
 昨年の全日本合唱コンクール関東大会金賞、全国大会銅賞を受賞したステ
 ージ。コンクールの「結果」に一喜一憂することなく、少しずつでも「クレッシェ
 ンド」している姿がうれしい。(コンクールより大切なものは? ある!)
(1)「冬・風連湖」
 オンステメンバーは昨年より人数も増えた33人。出だしの「ひゅう ひょう」でい
 きなりひきつけられた。「いっとき風がやめ」と表情が転換すると私の胸はゆさ
 ぶられた。ロマン的といっていいのかしらん、音楽的で芸術的だった。
(2)「天使のいる構図」より Ⅲ.Tempestoso
 難曲だろう。ピアノのリズム感がすばらしい。合唱の訴える力がすごい。最後
 の「あくまがやってきた ほほえんで」は衝撃。

2.新世紀音楽劇『HAGIWARA』
 指揮;吉川誠二 ピアノ;木原雅裕
 3年生金子将くんの脚本による楽しい音楽劇が繰り広げられた(写真ご参照)。
 ユーモアあふれる、アイディアに満ちた40分。せりふの間(ま)もなかなかのも
 の。ラジオ体操、さだまさし「関白宣言」からAKB48「会いたかった」まで飛び出
 した。

休憩時間にお会いしたワグネルOB(かつ志木高OB)のS先輩は「楽しいね~」。
同じワグネルOBのMさんは「すごいね~」と絶賛だった。

3.作詩;立原道造 作曲;北川登「あの日たち」指揮;木原雅裕
 ワグネルブレザーで登場、32人。第1曲「またある夜に」の出だしから母音もそ
 ろってよかった。日本語(の発音)も分かりやすい。指揮の木原くんは高校3年
 生、ただテンポをとっているだけのようなシンプルな指揮だったが、出てくる音
 楽は表情にあふれていた。(指揮者のR.シュトラウスかな?)「あの日たち 帰
 っておくれ」は絶唱だった。曲間の休みはやや急ぎ過ぎだったのが高校生らし
 いカナ。

4.作詩;木坂涼 作曲;森山至貴「どうぶつのうた?」
 指揮;吉川誠二 ピアノ;長川晶子
 オリジナルの男声合唱版初演。朝日作曲賞2009年度佳作受賞作品である。
 吉川先生も暗譜による指揮だった。ジャズっぽい部分の伴奏もあるリズム感
 が要求されていた。メロディーの立たせ方もうまい「気持ちの発露」ある演奏
 だった。最後の「できればじぶんの」の念の押し方がプロ並みだったといって
 は過言だろうか。
 演奏が終わると作曲の森山至貴さんがステージ上で紹介された。(写真ご参
 照)

最後にキャプテンの飛田大輔くんから挨拶があり、アンコールが演奏された。
即物的にいえば、この演奏会は入場料1000円でも安いのではないかしらん。




桜はまだまだつぼみ


梅は満開


川口リリアホール








開場前の行列


開場と同時に席が埋まりつつある


ビデオカメラのPTA席





塾歌






新世紀音楽劇『HAGIWARA』




















左端(下手側)は作曲の森山さん


演奏会終了後 会場出口にて



*今月発売『レコード芸術』4月号「樂に寄す」で宇野功芳さんがブル先生の、ワ
 グネル定演「運命の歌」と東邦音大「魔笛」のことについて書いておられる。詳
 しくは『レコード芸術』をご覧ください。


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