家を整理していたら、懐かしいプログラムが出てきた。昭和52
(1977)年6月15日(水)、東京厚生年金会館で開催された小澤
征爾/新日本フィルの特別演奏会のものだ。
定期演奏会で、当演奏会をPRしていたので、自由が丘の叔母さ
んとチケットを買った。
当時、自由が丘の叔母さんは51歳、私は26歳。小澤征爾は41歳だ
った。
毎月のようにクラシックの演奏会に足を運ぶが、何年たっても覚
えている演奏会は少ない。
この日の小澤/新日本フィルのチャイコフスキー交響曲第4番は、
小澤のLIVEらしいパッションあふれるすばらしい演奏だった。
とくに第4楽章ラストの<激しい高揚>は、オケがついていけな
いほど激しいもので、すっかり圧倒されてしまった。
余談だが、この演奏に刺激され、小澤のパリ管盤(1970年録音)
を買ったが、バランスの取れた、「大人しい」演奏だった。
その後、1988年デジタル録音のベルリンフィル盤が出たが、この
方が上記1977年LIVEに近い演奏だ。
*1994年、サイトウ・キネンとのLIVE盤もあるが、これは聴いていない。
ちなみに、1975ザルツブルク音楽祭LIVE(ロンドン交響楽団LSO)が1977新日
本フィルLIVEと近いかもしれない(→こちら)。小澤とLSOの集中力もすばら
しく、聴衆の熱狂とともに一聴の価値あり?
自由が丘の叔母さんは明日97歳。小澤征爾は明後日87歳になる。
なお小澤征爾は26日のオザワキネンファスティヴァルのカーテン
コールに車イスで登場し、スタンディングオベーションになった
という。
<当日のプログラム>
ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロ短調 op.104*
チャイコフスキー 交響曲第4番 ヘ短調 op.36
指揮:小澤征爾
チェロ:ヴォルフガング・ベッチャー*
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
*ベッチャーは、昨年86歳で亡くなった。
当日のプログラム(表紙)
小澤/ベルリンフィル盤--私の愛聴盤だ。
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