人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

La butte boisee(ラ ビュット ボワゼ)  『宇野功芳 樂に寄す』(音楽之友社)

2010-12-13 05:05:50 | 読書
何を隠そう、というほどオーバーなことではないが、私は昭和庚寅(かのえとら、
こういん)の生れである。今年は、それから十干十二支でひと回りした平成の庚
寅。つまりは還暦である。還暦の「行事」としてロイヤル・コンセルトヘボウを聴
きに行ったことは前に書いた。

11月には、還暦「行事」その2(その3カナ?)として、家内おすすめのフランス料
理を食べに行った。東横線自由が丘駅で下車。学園通りを南に歩いた奥沢6丁目に
レストラン「La butte boisse」はあった。「La butte boisse」とは、小高い丘に
にある樹木に囲まれたレストランという意味だそうだ。九品仏駅からも近い。



奥沢の高級住宅地の一角--うっかりすると見過ごしてしまいそう


この家は築50年だとか 雰囲気がたまらない


この自家製パンはまさしくブンダバー!
パン好きにはたまらない。10切は頂戴しただろうか


オードブル


お魚料理 素材の味が生きていた


お肉料理 シチューのように柔らかかった


デザート




年輪を感じる庭



帰りがけにはシェフからご挨拶いただき恐縮してしまった。




九品仏駅前交差点 帰りは九品仏駅に出た。


     *     *     *     *

宇野功芳さんのステージを聴いたことはないのだが、その著書はなぜかほとんど読
んでいる。初めて購入したのは帰徳書房の『名曲とともに』だったのではないかし
らん。『たてしな日記』もよかった。もう30年以上前の話である。宇野さんが私の
大好きだった漫談家牧野周一の息子だと知ったのはだいぶ経ってからのことだ。

宇野さんの新刊『宇野功芳 樂に寄す』が発売された。音楽之友社としては5冊目
だという。ちなみに宇野さんは私の20歳年上である。宇野さんの文章の一人称のほ
とんどは「ぼく」である。

本書20ページには「芸術家・畑中良輔の真骨頂! 85歳メモリアル・コンサートで
の男声版《水のいのち》」が載っている。『レコード芸術』2007(平成19)年5月
号に掲載された記事だ。
私は、この「85歳メモリアル・コンサート」(平成19年2月22日)をまことに残念な
がら聴きに行くことができなかった。前年12月のワグネル定演の時と同様、インタ
ーフェロンの副作用で会社にすら行けなかったからである。それだけにこの文章を
読むと嬉しくなってしまう。

当日、ワグネルOBと藤沢男声で演奏された「水のいのち」について--
 今回、畑中先生の音楽を耳にし、混声版や女声版とは異なる声部のバランスが頻
 出する男声版に極めて新鮮な感動をおぼえた。(中略)この水のいのちの輪廻、
 <海よ>から、<雨>に戻る演奏法を考えない指揮者は世の中にひとりも居まい。
 しかし、勇気がなくてできないのだ。それを先生はやってしまわれたのだ。以前、
 慶応義塾ワグネル・ソサィエティーのライヴCDで耳にしたことはあるが、こう
 やって客席で聴くのとは感動の質が違う。畑中良輔という芸術家の真骨頂をぼく
 は見たのである。


p292には、私がしばしば walking で行く寺家ふるさと村も載っている。
これについてはあらためて追記しよう。



帯には「宇野功芳80歳記念出版」と


以下は寺家ふるさと村 2002年10月27日筆者撮影









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