人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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『堀田力の「おごるな上司!」』(日本経済新聞社)

2009-03-20 10:35:25 | 読書

私は会社員である。(ちなみに私の父も息子も民間の会社員だ。)今はあまりその
手のものは読まないが、サラリーマンの勉強として手にした本は多い。本書もその
一つであるが、単なるハウツー物と違い、大変参考になった。




副題は「人事と組織の管理学」。著者の43の警句そのものが目次となっている。
いくつかご紹介しよう。( )内は私のコメント。

減点主義「減点主義は組織を殺す」(そのとおり!でしょう。)

女性の能力「色眼鏡をかけずに女性の能力を評価できる男が、これからの組織を救う」

上司のランク
「1.褒めるべきときに褒め、叱るべきときに叱る上司
 2.褒める必要のないときまで褒め、叱るべきときも叱らない上司
 3.褒めもしなければ、叱りもしない上司 (意外に多い。)
 4.褒めるべきときに褒めず、叱る必要のないときに叱る上司」

休暇の承認「とくに理由もないのに休暇の承認を渋る上司は、勤務時間中に部下が
遊んでいるのを黙認している上司と同様に悪い」

上司にへつらう「へつらう人が減らないのは、へつらう人を重用する人が減らない
からである」

劣る部下「自分より劣る部下には、その部下のレベルで話をしなければならない」
(そうでなくとも「うまくやっておいて」では分からない。)

おごるな上司「権限の力を自分の力と思い誤ったときから、、堕落がはじまる」
(権限をちらつかせて人を動かそうとする例があるがその上司の限界であろう。)

最後に「よいことを言っているからといって、その人が、そのとおりにしていると
は限らない」


<堀田力略歴>
昭和9(1934)年生まれ
昭和33(1958)年京都大学法学部卒業
昭和36(1961)年検事任官
昭和51(1976)東京地検特捜部検事
平成元(1989)年最高検検事
平成3(1991)年退官、さわやか福祉財団理事長

なお、本書は、現在では日経ビジネス人文庫などamazonでも安く入手できる。


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