勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ロケットマン / Rocketman

2019年08月23日 | 洋画(イギリス系)
エルトン・ジョンの半生を描いた作品。

不勉強でした。エルトン・ジョンって、詞は自分でしないで、作詞家に任せていたんですね。そして、彼自身は、作曲とパフォーマンスに徹すると言う事なんですね。

フレディ・マーキュリーを描いた『ボヘミアン・ラプソディ』でも見られていましたが、才能に恵まれた人って、凡人には判らない苦悩があるんですねぇ。そして、取り巻きにも苦労するんですね。“マネージャー”に苦労しているのは、フレディ・マーキュリーもエルトン・ジョンも同じようです。

所々、ミュージカル仕立てになっています。そう言う作りだとは知らなかったので、ちょっと驚きました。

劇中、エルトンの曲が、当然沢山流れるのですが、歌っているのは主演のタロン・エガートン。何か細工をしているか否かは知りませんが、劇中で聴く範囲では、悪く無かったです。

そう言えば、主演のタロン・エガートンが、“エガートン”なのか、“エジャトン”なのか、ちょっと話題にもなりました。“エジャトン”の方が、実際の発音に近いそうです。

タイトル ロケットマン / 原題 Rocketman

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2019年/イギリス・アメリカ
監督 デクスター・フレッチャー
出演 タロン・エガートン(エルトン・ジョン)、ジェイミー・ベル(バーニー・トーピン/エルトンの音楽パートナー)、ブライス・ダラス・ハワード(シーラ・アイリーン/エルトンの母)、リチャード・マッデン(ジョン・リード/エルトンのマネージャー)

風をつかまえた少年 / The Boy Who Harnessed the Wind

2019年08月17日 | 洋画(イギリス系)
アフリカのマラウィで、貧困のために退学になってしまった少年が、風車を使って自家発電に成功し、干ばつに苦しんでいる村を救う物語。事実に基づいた作品。

世界には、まだこういう地域が多いんですね。電気は無いのはもちろんのこと、干ばつに見舞われると、あっという間に食糧危機に陥って、生命も危険にさらされるようなところが。

そして、学問よりも、家の仕事が優先されそうなのも、発展途上国にはあるあるなのでしょうか?それでも、向学心を忘れず、一途に家族を助けようとして、学校で得た知識を駆使する少年が、涙を誘いますね。そして、無学で、無理解の父親との衝突もね。

風車をダイレクトに発電機につながなかったというのが、実は勝因では無いか?と思いました。風車をダイレクトに発電機につないでしまっては、回転数が大きすぎて発電機を壊しかねませんが、自転車を改造したという経緯もあって、丁度良く自転車のタイヤが、ある意味減速機になって、程よい回転数で発電機を回す事になったように見えました。偶然なのか、あるいは、計算づくなのか?

日本も、明治以降の教育制度の整備によって、一気に発展していったというのは良く言われている話ですが、それは世界のどこでも通用するんだなと感じました。

タイトル 風をつかまえた少年 / 原題 The Boy Who Harnessed the Wind

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2019年/イギリス・マラウィ
監督 キウェテル・イジョフォー
出演 マクスウェル・シンバ(ウィリアム・カムクワンバ)、キウェテル・イジョフォー(トライウェル・カムクワンバ/ウィリアムの父)、アイサ・マイガ(アグネス・カムクワンバ/ウィリアムの母)、リリー・バンダ(アニー・カムクワンバ/ウィリアムの姉)、レモハン・ツィパ(マイク・カチグンダ/ウィリアムの担任教師)、フィルベール・ファラケザ(ギルバート・ウィンベ/ウィリアムの友人)、ノーマ・ドゥメズウェニ(エディス・スィケロ)

マイ・ブックショップ / The Bookshop

2019年03月17日 | 洋画(イギリス系)
1959年のイギリスの小さな港町。戦争で夫を失った女性が、夫との夢であった書店を開く。軌道に乗りかけた書店であったが、地元の有力者夫人の妨害に遭い、彼女の運命は変っていく。

途中までは、夢があって、中々心温まる話です。ところが、書店が開店して、店の経営が軌道に乗ったあたりから、雲行きが怪しくなります。日本でも、所謂“地元の有力者”と言う層が居ますが、それは、洋の東西を問わないんですね。書店が“自分の計画を妨害している”と思っている所謂“有力者”は、権謀術数の限りを尽くして、書店の妨害をします。そして、最終的には・・・。

いやぁ、若干、救われないなと思わないことも無いですね。まぁ、本好きを育てて、後の世に送り出したという事も言えるかもしれませんけどね。

公式HPや、パンフレットの宣伝文句に騙されちゃダメです。最後は、ちょっと悲しくなりました。

タイトル マイ・ブックショップ / 原題 The Bookshop

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2017年/イギリス・スペイン・ドイツ
監督 イザベル・コイシェ
原作 ペネロピ・フィッツジェラルド『The Bookshop(原題)』
出演 エミリー・モーティマー(フローレンス・グリーン)、ビル・ナイ(エドモンド・ブランディッシュ)、パトリシア・クラークソン(ヴァイオレット・ガマート夫人)

ブレス しあわせの呼吸 / Breathe

2018年09月21日 | 洋画(イギリス系)
「ブリジット・ジョーンズの日記」などの映画プロデューサーのジョナサン・カベンデュッシュの両親の実話を、「猿の惑星」シリーズなどの名優アンディ・サーキスの監督で映画化。

第二次世界大戦後の、つい半世紀ほど前の話なんですよね。それでも、物凄く昔の話の様な気がするのはなぜですかね?私は決して、重度障害者の権利を主張する者でも無いし、そう言う友愛精神も持っている訳ではありませんが、そういう人間の目から見ても、21世紀の今においても重度障害者の権利が十分に保護されているとは思いませんが、この物語で描かれた1950~1980年代は、かなり酷かったのには、改めて気づかされました。特に、ロビンが、障害者の権利を保護する団体の代表に誘われて1970年代にドイツに向かった時のシーンは、衝撃的!あれが本当だったら、酷いですね。見た目は清潔で、保護施設側にしてみれば効率的であるのかもしれませんが、人の扱いでは無いなと。ロビンは、そう言う時代を、妻の力を借りて、自分で切り開いてきた人なんですね。

この物語の根底に流れているのは『愛』。ロビンに対するダイアナの、無償で無限の『愛』ですね。二人とも健康であった期間よりも、ロビンが倒れてしまった後の期間の方が、遥かに長い訳ですが、むしろ、ロビンが倒れてしまった後の方が、ロビンとダイアナの絆は強まったような気もしました。

ラストは、ああいう終わり方で良かったのかな。ちょっと考えますね。ロビンとダイアナの二人が老々介護の結果共倒れしてしまうより、ダイアナがまだ元気でいるうちに結末を迎えたと言う意味では、良かったのかもしれませんね。

タイトル ブレス しあわせの呼吸 / 原題 Breathe

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/イギリス
監督 アンディ・サーキス
出演 アンドリュー・ガーフィールド(ロビン・カヴェンディッシュ)、クレア・フォイ(ダイアナ)、トム・ホランダー(ブロッグス/デイビッド・ブラッカー)、スティーブン・マンガン(クレメント・エイトケン博士)、ディーン=チャールズ・チャップマン(ジョナサン(22歳))、ハリー・マーカス(ジョナサン(10代))、ペニー・ダウニー(ティド)、ヒュー・ボネヴィル(テディ・ホール)、デビッド・ウィルモット(パディ)、アミット・シャー(カーン医師)、ベン・ロイド=ヒューズ(ドン・マックイーン医師)、ジョナサン・ハイド(エントウィッスル医師)、エミリー・ビーバン(マーガレット看護婦)、シルベスター・グロート(エリック・ランドルフ博士)

スターリンの葬送狂騒曲 / The Death of Stalin

2018年08月05日 | 洋画(イギリス系)
1953年のスターリン死去に伴う、ソ連政権内での権力争いをコミカルに描いた作品。ロシアでは、上映禁止となって話題になった。

旧ソ連を描いた作品なのでロシア語の作品かと思えば、英語の作品。しかも、ロシア語風の英語ではなくて、もはや、普通の英語。ドキュメント風にと言うよりも、むしろ、ブラックコメディ作品なので、それでいいのかも。実際、かなり凄い事を言っているのに、クスクス笑いが劇場内で、何度か出ていました。

いやぁ、でもね。完全に茶化していますね。“一応”旧ソ連時代と体制を一新したとはいえ、ロシアで上映が禁止されるのもわかる気がします。って言うか、いまの指導者の事を暗喩しているのかもしれないし・・・・

中々面白かったです。ブラックなところが、イギリスっぽい映画でした。

タイトル スターリンの葬送狂騒曲 / 原題 The Death of Stalin

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/イギリス
監督 アーマンド・イアヌッチ
出演 スティーブ・ブシェーミ(ニキータ・フルシチョフ)、サイモン・ラッセル・ビール(ラヴレンチー・ベリヤ)、ジェフリー・タンバー(ゲオルギー・マレンコフ)、マイケル・ペイリン(ヴャチェスラフ・モロトフ)、ポール・ホワイトハウス(アナスタス・ミコヤン)、ジェイソン・アイザックス(ゲオルギー・ジューコフ)、アンドレア・ライズボロー(スヴェトラーナ/スターリンの娘)、ルパート・フレンド(ワシーリー/スターリンの息子)、パディ・コンシダイン(アンドレーエフ)、オルガ・キュリレンコ(マリヤ・ユーディナ/ピアニスト)、アドリアン・マクローリン(ヨシフ・スターリン)、ダーモット・クロウリー(ラーザリ・カガノービチ)、ポール・チャヒディ(ニコライ・ブルガーニン)

ロンドン、人生はじめます / Hampstead

2018年04月21日 | 洋画(イギリス系)
ホームレスの男性が、一夜にして億万長者になったと言う実話を下にした物語。

エミリーが住んでいるのは、高級“マンション”なんですね。つまり、英語での本当の意味でのマンション。コンシェルジェが常駐していてね。最初、ホテルか何かと思ってしまいましたよ。でも、“高級”な割には雨漏りしたりして、イギリスの建物は古いんですね。

もう少しきちんと描いた方が良いのでは?と思ったのは、エミリーとドナルドが魅かれ合って行く過程。いつの間には、ドナルドはエミリーの“恋人”になっていたのですが、劇中を見る限り、一夜は共にしていますが、それだけだし、何でエミリーあドナルドに魅かれて行ったのかを、もう少し明確に描いた方が、もっと良かったかなぁと思います。劇中で、エミリーgふぁアメリカ人であると言う事が判明していますし(って言うか、そもそも英語がアメリカ英語だという話もありますが)、イギリス風の階級社会にアメリカ人としては、中々馴染まなかったと言う事なんでしょうかね?なので、自由に束縛されずに生きるドナルドに興味を抱いたと。

もう一つ気になったのは、ドナルドの素性。裁判の場面で、意外に博識である事が露呈しますが、なんでなんでしょう?それまで受けてきた教育の成果なのか、あるいは、“ホームレス”の生活の暇に飽かせていた為なのか。そこも、きちんと描いてほしかったなぁと思います。

全体としては、社会正義が貫かれた、良い作品だったと思います。

タイトル ロンドン、人生はじめます / 原題 Hampstead

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/イギリス
監督 ジョエル・ホプキンス
出演 ダイアン・キートン(エミリー・ウォルターズ)、ブレンダン・グリーソン(ドナルド・ホーナー)、レスリー・マンビル(フィオナ)、ジェイソン・ワトキンス(ジェームズ・スマイス)、ジェームズ・ノートン(フィリップ/エミリーの息子)、アリスター・ペトリ(スティーブ・クロウリー)、フィル・デイビス(ファイフ)、サイモン・キャロウ(判事)

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 / Darkest Hour

2018年04月01日 | 洋画(イギリス系)
チャーチルの第一次内閣発足から、ダイナモ作戦(ダンケルク大撤退)までの4週間を描いた映画。

ゲイリー・オールドマンが第90回アカデミー賞で主演男優賞、辻一弘が同じアカデミー賞で、その主演男優賞のゲイリー・オールドマンを似ても似つかないウィンストン・チャーチルに“変身”させた事で、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しています。

ダイナモ作戦(ダンケルク大撤退)と言えば、昨年、クリストファー・ノーランの『ダンケルク』がありましたが、その撤退作戦に至るまで、イギリス政府指導部の内部では、こんな政治的な暗闘が繰り広げられていたんですね。チャーチルが、首相就任の頃、ここまで仲間の政治家たちに人気が無いとは知りませんでした。“挙国一致内閣”と言いながら、全然挙国一致していない。隙あらば足元を掬おうとしている政敵ばかり。リアルに国家の危機に瀕しているのに、議会政治の先進国であるイギリスにおいてすら、こんな状況なのかと、驚きました。まだまだ議会政治の世界で言えば野蛮な国である日本が、下らん政治的駆け引きに終始しているのも仕方ないのかな・・・。

それと思ったのが、いつの時代も、政党を移るような政治家は、政治家から嫌われるんですね・・・。日本でもそうですよね。

って言うか、乱世には暴れん坊・・・。日本でも、戦後の乱世の時代、チャーチルとどことなく風貌の似ている吉田茂が首相になって、長期政権を築いたことに気が付きました。政治家仲間から、なんとなく嫌われているのも似ていますね。

映画の話に戻ります。

ゲイリー・オールドマンがチャーチルを熱演していますが、彼の強気一辺倒のところだけではなく、党派争いで弱気になったり、アメリカからの援助を得ることが出来なくて絶望の淵にたったりと、様々な表情を上手く演じています。確かに主演男優賞モノですね。

上記の通り、似ても似つかないゲイリー・オールドマンがチャーチルになってしまったのですが、それ以外にも、顔を知っている人で言えば、チェンバレンも何となく似ていました。

最後ですが、微妙に“邦題あるある”に汚染されていますね。確かにチャーチルは、ヒトラーに勝ったわけですが、この作品は、その最後のところまでは映画いておらず、政権当初の立ち上がりの部分だけを描いています。そういう意味では、“ヒトラーから世界を救った男”と言うのは、言い過ぎでは無いかと?

タイトル ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 / 原題 Darkest Hour

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/イギリス
監督 ジョー・ライト
出演 ゲイリー・オールドマン(ウィンストン・チャーチル)、クリスティン・スコット・トーマス(クレメンティーン・チャーチル/ウィンストンの妻)、リリー・ジェームズ(エリザベス・レイトン・ネル/ウィンストンの秘書)、スティーブン・ディレイン(ハリファックス子爵エドワード・フレデリック・リンドリー・ウッド/外務大臣)、ロナルド・ピックアップ(ネビル・チェンバレン/枢密院議長)、ベン・メンデルソーン(国王ジョージ6世)、ニコラス・ジョーンズ(サイモン子爵ジョン・オールスブルック・サイモン/大法官(貴族院議長))、サミュエル・ウェスト(アンソニー・イーデン/陸軍大臣)、デビッド・バンバー(バートラム・ヒューム・ラムゼー提督/ダイナモ作戦(ダンケルク大撤退)責任者)

ウイスキーと2人の花嫁 / Whisky Galore

2018年03月04日 | 洋画(イギリス系)
実話を下にした作品。

第2次世界大戦中の1941年、スコットランド・エリスケイ島沖で起きた貨物船SSポリティシャン号座礁事件がもとになっている。また、日本未公開の1949年に製作された同名映画「Whisky Galore」のリメイクでもある。

スコットランドって、何かにつけてウィスキーなんですね。なので、ウィスキーが無くなると、何もできなくなってしまう・・・。そんなところに、天からの配材か、目の前にウィスキーが沢山あるんですから、そりゃぁ、欲しくなりますよね(笑)。それにしても、かなり脚色しているであろうとは言え、こんな事が実際にあったとは。

興味深いのは、“安息日”が厳格に守られている事。一瞬、ユダヤ教徒かと思いましたが、そうではなくて、カトリックと言う事ですね。しかも、かなり厳格な。いまもヨーロッパでは、日曜日になると街中の商店と言う商店が閉まりますが。それと、パブのオヤジが、裏切ってしまうのですが、それに対して島民が「ユダ!」と言葉をかけるのも、なんともカトリックですね。

その他にも興味深いのが、“軍務の経験がほとんどなさそうな民間人”が“大尉”と言う将校の地位にある事。なので、アフリカの激戦の地から戻ってきたきちんと訓練を受けている軍曹が、そのぼんくら大尉の指揮下に入ってしまうと言う・・・。大尉は、どうもホーム・ガード(Home Guard)と言う、ナチス・ドイツによる本土侵攻に備えて、17歳から65歳までの男性により組織された義勇兵組織みたいですね。指導者的な立場にあったのは主に地域や自治体の有力者みたいだったので、まぁ、町内会?的な感じと言うと、言い過ぎ?だから、軍務経験のない人物が将校になっていたりするんですね。

戦時中とはいえ、どこかのんびりとしているところが中々面白かったです。それと、寂しいながらも、二人の娘を嫁に出すお父さんに、娘への愛を感じました。

タイトル ウイスキーと2人の花嫁 / 原題 Whisky Galore

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2016年/イギリス
監督 ギリーズ・マッキノン
原作 コンプトン・マッケンジー『Whisky Galore』
出演 グレゴール・フィッシャー(ジョセフ・マクルーン)、ナオミ・バトリック(ペギー・マクルーン)、エリー・ケンドリック(カトリーナ・マクルーン)、エディ・イザード(ワゲット大尉)、ショーン・ビガースタッフ(オッド軍曹)、ブライアン・ペティファー(アンガス)、ケビン・ガスリー(ジョージ・キャンベル)、ジェームズ・コスモ(マカリスター牧師)、ジョン・セッションズ(マクレーン医師)、ティム・ピゴット=スミス(ウールシィ)

スリー・ビルボード / Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

2018年02月03日 | 洋画(イギリス系)
2017年第74回ベネチア国際映画祭で脚本賞、同じく2017年のトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞。

ベネチアでの脚本賞は納得ですが、トロントの観客賞は・・・、トロントの人は目が肥えているんですね。いや、脚本賞が納得なので、悪くないんですが、終わり方がね。わかったような、わからなかった様な。こう言う結論が宙ぶらりんの、オープンエンディングとでも言うような作品は少なくないんですが、この話の内容で、そう来るとは思いませんでした。オープンエンディングの作品が合うのは、人生模様だったり、人そのものを描いた様な内容だと思うんですが、この作品は?まぁ、“ある意味”人を描いてはいるので、良いのかなぁ?

そんな風に思わせられるほど凄い演技を見せたのは、フランシス・マクドーマンド。いやぁ、これを見ると、フランシス・マクドーマンドは「実はこう言う人なんだ」と誤解しそうです。この作品で、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞するだけの事はありますね。

それと、なんとも言えなかったのが、警察署長を演じたウッディ・ハレルソン。彼、良いですよ。抑えた演技、泣ける。そして、その最後も泣けるんですけどね。

それにしても、アメリカの田舎町って、やっぱりいまだにこんな感じなんですかね?そういう観点でも、なんだか、複雑な気持ちになる作品でした。

タイトル スリー・ビルボード / 原題 Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/イギリス
監督 マーティン・マクドナー
出演 フランシス・マクドーマンド(ミルドレッド・ヘイズ)、ウッディ・ハレルソン(ビル・ウィロビー/警察署長)、サム・ロックウェル(ジェイソン・ディクソン/巡査)、アビー・コーニッシュ(アン・ウィロビー/ビルの妻)、ジョン・ホークス(チャーリー)、ピーター・ディンクレイジ(ジェームズ)、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(レッド/広告看板会社の人間)、ケリー・コンドン(パメラ)、ルーカス・ヘッジズ(ロビー)、ジェリコ・イバネク(デスクの巡査部長)、クラーク・ピータース(アバクロンビー)、キャスリン・ニュートン(アンジェラ・ヘイズ/ミルドレッドの娘)、アマンダ・ウォーレン(デニース)、ダレル・ブリット=ギブソン(ジェローム)、サンディ・マーティン(ディクソンの母)、サマラ・ウィービング(ペネロープ)

キングスマン ゴールデン・サークル / Kingsman: The Golden Circle

2018年01月08日 | 洋画(イギリス系)
2015年のヒット映画『キングスマン』の続編。前作で、エグジーの師匠であったハリーは死んだはずでしたが??

劇中では、前回から一年後程度と言う設定の様です。前回の戦いで、壊滅的打撃を受けたキングスマンですが、何とか再興を果たし、エグジーも一線のエージェントとして活動しているところから物語は始まりますが、今回もまたも、キングスマンは、壊滅的打撃・・・と言うか、文字通り壊滅してしまうんですよねぇ。簡単に壊滅する秘密組織は如何なものかと思います(苦笑)

そこで今回、アメリカの類似組織ステイツマンの力を借りることになるのですが、こういう組織、各国にあるんですかね?それとも、UKUSAだけ?なんか、雰囲気的にはUKUSAだけっぽいですね。

元々、冷徹なエージェントを絵に描いたようなハリーでしたが、今回はそれにもまして冷徹。そして、どこで、どう判断したのかわかりませんが、モグラを疑ったりと、その知的能力は、復活しても健在。身体的能力については、作品を見てください(笑)

最後ですが、このシリーズ、人の死に方が中々えぐいですが、今回もえぐいです(苦笑)。よって、PG12指定になっています。

最後になりますが、エルトン・ジョンは、何を考えてこの作品に出たんでしょう?

タイトル キングスマン ゴールデン・サークル / 原題 Kingsman: The Golden Circle

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/イギリス
監督 マシュー・ボーン
出演 タロン・エガートン(エグジー)、ジュリアン・ムーア(ポピー)、エドワード・ホルクロフト(チャーリー)、マーク・ストロング(マーリン)、ハル・ベリー(ジンジャー)、チャニング・テイタム(テキーラ)、ジェフ・ブリッジス(シャンパン)、ソフィー・クックソン(ロキシー)、ペドロ・パスカル(ウイスキー)、コリン・ファース(ハリー・ハート)、エルトン・ジョン(エルトン・ジョン(本人役))