タイトル SAYURI
---感想---
ある一人の芸者の人生を描いた映画。欧米人が日本を描くと『???』と言う作品になることが多いが、この作品は、所々突っ込みどころはあるものの、全体的にはそれほど強い違和感はない。日本ではなく「Japan」と言う別の国を描いたと考えると良いのかも。
先に記したように、ところどころ「?」と言うところがあるが、概ね突っ込むところは少ない。ロブ・マーシャルによれば、日本を正確に描くのではなく、日本をきちんと理解した上で、多くの欧米人の思い描いている日本のイメージを投影したと言うことらしい。これまでの欧米人の作る映画で描かれる日本は偏見に満ちたものが多かったが、理解した上で敢えてこのような演出にしたと言うところは、商業作品と言う観点からは仕方ないだろう。ただ、よく判らないのが時代設定。最初の頃は、明治期の話かと思っていたが、SEとして使われているニュース音声などから推定すると、どうやら昭和初期~第二次大戦後あたりの時代らしい。ちょっと時代設定的に違和感を感じた。
さゆりの少女期を演じる大後寿々花が素晴らしい。多くの世界的な大女優達を前にして、堂々たる演技である。渡辺謙が強く推薦したと言うことらしいが、推薦した理由が良く判る活躍であった。あと、桃井かおりも良い。確かに英語に難があるが、芸者置屋の女将と言う役どころを十二分に演じており、これは日本人にも全く違和感がない演技である。その他、ミシェル・ヨー、コン・リーも良い。チャン・ツィイーは、可憐に描かれすぎていて、この二人に比べてちょっと弱い感じを感じずにはいられなかった。そこがちょっと残念。渡辺謙、役所広司と言う日本を代表する俳優も出演しているが、芸者と言う女の世界を描いているので、彼らは脇役と言っても過言ではない。アジアを代表する女優達の演技を楽しむべきだろう。
英語版HP:Memoirs of a Geisha from Yahoo!
日本公開年 2005年
製作年/製作国 2005年/アメリカ
製作 スティーブン・スピルバーグ
監督 ロブ・マーシャル
出演 チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、コン・リー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、大後寿々花
[2005/12/17]鑑賞
[2006/01/14]投稿
---感想---
ある一人の芸者の人生を描いた映画。欧米人が日本を描くと『???』と言う作品になることが多いが、この作品は、所々突っ込みどころはあるものの、全体的にはそれほど強い違和感はない。日本ではなく「Japan」と言う別の国を描いたと考えると良いのかも。
先に記したように、ところどころ「?」と言うところがあるが、概ね突っ込むところは少ない。ロブ・マーシャルによれば、日本を正確に描くのではなく、日本をきちんと理解した上で、多くの欧米人の思い描いている日本のイメージを投影したと言うことらしい。これまでの欧米人の作る映画で描かれる日本は偏見に満ちたものが多かったが、理解した上で敢えてこのような演出にしたと言うところは、商業作品と言う観点からは仕方ないだろう。ただ、よく判らないのが時代設定。最初の頃は、明治期の話かと思っていたが、SEとして使われているニュース音声などから推定すると、どうやら昭和初期~第二次大戦後あたりの時代らしい。ちょっと時代設定的に違和感を感じた。
さゆりの少女期を演じる大後寿々花が素晴らしい。多くの世界的な大女優達を前にして、堂々たる演技である。渡辺謙が強く推薦したと言うことらしいが、推薦した理由が良く判る活躍であった。あと、桃井かおりも良い。確かに英語に難があるが、芸者置屋の女将と言う役どころを十二分に演じており、これは日本人にも全く違和感がない演技である。その他、ミシェル・ヨー、コン・リーも良い。チャン・ツィイーは、可憐に描かれすぎていて、この二人に比べてちょっと弱い感じを感じずにはいられなかった。そこがちょっと残念。渡辺謙、役所広司と言う日本を代表する俳優も出演しているが、芸者と言う女の世界を描いているので、彼らは脇役と言っても過言ではない。アジアを代表する女優達の演技を楽しむべきだろう。
英語版HP:Memoirs of a Geisha from Yahoo!
日本公開年 2005年
製作年/製作国 2005年/アメリカ
製作 スティーブン・スピルバーグ
監督 ロブ・マーシャル
出演 チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、コン・リー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、大後寿々花
[2005/12/17]鑑賞
[2006/01/14]投稿