勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

セックス・アンド・ザ・シティ(2008年)

2008年08月24日 | 洋画(アメリカ系)
TVシリーズ最終回から4年後と言う設定。実は、TVシリーズは殆ど見た事が無いので、予備知識無しで見る事になりましたが、やっぱりこの手の作品は、前の話からの繋がりがあるので、事前にTVシリーズの知識を仕入れておく事をお勧めします。”何となく”の知識では、時折「?」と言うことになります。では、予備知識が無いと楽しめないかと言うと、そんな事もありません。あんまり書くとネタバレになってしまいますので書きませんが、きちんと、この映画だけでも楽しむ事が出来るようになっています。

この映画は、完全に女性目線での物語なので、男性の目から見ると「?」と思う事しばしです。男性の意見では「いや、そうではないんだけど。」と言うことも、女性の意見では「絶対許せん!」と言うことになってしまうようですね。まぁ、これはこの物語だけではなく、一般生活でも良くあることですが・・・(苦笑)。それにしても、やっぱりコミュニケーションと言うのは重要ですね。この映画でも「もう少し上手くコミュニケーションすれば大丈夫なのに・・・」と思うシーンがあります。って言うか、それがこの映画の主ストーリーかな。

今回、新しい登場人物として、ジェニファー・ハドソンがルイーズ役で出ています。トータル出演シーンは短いものの、物語後半の結構重要な役どころです。それにしても、彼女は「ドリームガールズ」で出てきたわけですが、やっぱり彼女は素晴らしいですね。存在感たっぷりの演技でした。

ところで、よく言われることですが、女性同士の友情って続くものなんですかね? この物語では、一応”永遠に続く”と言う事がベースになっているんですが、現実の世界では、結婚や仕事や引越しなどで、すれ違いが生じて疎遠になったりすると言う話は良く聞きます。でも、この世界ではそう言う事は無いようなんですよね。西海岸と東海岸で別れていても友情は続いているみたいだし、既婚・未婚・別居(?)と境遇は違っても友情は続いているみたいだし。これは、日本人とアメリカ人の違いなんですかね?

それと、この物語に出てくる女性たちって、一般的なんですか? 弁護士に、PR会社の重役、ライター、弁護士の妻と、(ライターは良く分かりませんが)NYでも高給取りの人達ばかり。視聴者の女性たちのから共感を物凄く得ているようですが、4人には生活感もあまり無いですし、高級な服や家や食事を楽しんでいるセレブな生活は、やっぱり物語での出来事と考えるべきだと思います。って言うか、自分には出来ない、そう言う現実感が無いところで、共感を得ているという事なのかな。

でもまぁ、男性と女性の違いが分かって、いろんな意味で中々勉強になる物語です。でも、やっぱり女性の映画ですかね。観客の85%は女性でした。日本で”アラ4”が持て囃されるのは、この物語が始まりなんでしょうか? 最後の最後は、お約束のハッピーエンドに終わります。

タイトル セックス・アンド・ザ・シティ
原題 Sex and the City
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/アメリカ
監督 マイケル・パトリック・キング
出演 サラ・ジェシカ・パーカー(キャリー・ブラッドショー)、キム・キャトラル(サマンサ・ジョーンズ)、シンシア・ニクソン(ミランダ・ホップス)、クリスティン・デイヴィス(シャーロット・ヨーク)、クリス・ノース(ミスター・ビッグ)、デビッド・エイゲンバーグ(スティーブ・ブレディ)、エヴァン・ハンドラー(ハリー・ゴールデンブラット)、ジェイソン・ルイス(スミス・ジェロット)、ジェニファー・ハドソン(ルイーズ)

[2008/08/24]鑑賞・投稿