勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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空へ-救いの翼 Resucue Wings-(2008年)

2008年12月13日 | 邦画
先週の「252-生存者あり-」に続き、二週続けての邦画。しかも、ジャンルも同じレスキューモノです。「252-生存者あり-」は、東京消防庁ハイパーレスキューの活躍を描いたものですが、こちらの「空へ-救いの翼 Resucue Wings-」は、航空自衛隊航空救難団の活躍を描いています。

この作品は、主演の高山侑子の父親が、実際に航空自衛隊航空救難団新潟救難隊の救難員であったと言う事も話題になっています。高山の父自身は、2005年に訓練中の事故で殉職しているのですが、父の追悼式のために上京したときにスカウトされたそうです。しかし、まだ16歳の高山。23歳と言う設定の自衛官の役は、ちょっと辛い(苦笑)です。

うーん、「252-生存者あり-」と比べるとリアリティがあり、中々良い話にはなっているのですが、残念ながら、演じている俳優陣が実力不足。はっきり言って、浅田美代子、木村佳乃、三浦友和以外は”イモ”です。って言うか、役者なので”大根”と言うべきですね(笑)。俳優がちゃんとしていれば、結構、見応えがある作品になるんですけどね。

などと、かなり厳しい事を言っていますが、リアリティと言う観点では、航空自衛隊の全面的な協力を得ている事もあり十分です。実際、舞台となっている小松救難隊だけではなく、浜松救難隊・百里救難隊・救難教育隊と、航空救難団の団を挙げての協力体制で撮影は進められ、数多く出てくる救難シーンは、実際の救難団のパイロット・救難員によりふきかえられています。それ以外にも、護衛艦も登場しているので、海上自衛隊の協力も手厚く受けたという事ですね。

リアリティと言う点では、細かいですが、高山達演じる航空自衛官の敬礼と、中村雅俊達演じる海上自衛官の敬礼が、ちゃんと違っていたところには感心しました。

それにしても、繰り返してしまいますが、一部を除き「素人か!」と突っ込みたくなるような演技。それさえ我慢できれば、話としては、荒唐無稽な「252-生存者あり-」と違い、ちゃんとしたストーリーです。

タイトル 空へ-救いの翼 Resucue Wings-
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/日本
監督 手塚昌明
出演 高山侑子(川島遥風)、渡辺大(瀬南孝太郎)、井坂俊哉(織田龍平)、金子賢(横須賀剛)、鈴木聖奈(勝沼碧)、瀬戸早紀(横山姪子)、浅田美代子(川島千恵子/遥風の母)、中林大樹(逢坂健二)、中村俊太(柿崎大輔)、春田純一(早稲田繁夫)、宮川一郎太(護衛艦「はるさめ」副長)、中村雅俊(護衛艦「はるさめ」艦長・飯島)、木村佳乃(鷹栖美那)、三浦友和(菊田靖男)

[2008/12/13]鑑賞・投稿