勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

食べて、祈って、恋をして / Eat Pray Love

2010年09月19日 | 洋画(アメリカ系)
女性作家エリザベス・ギルバートの自伝的小説の映画化。一年にわたり、イタリア(食べる)、インド(祈る)、インドネシア(恋をする)の3カ国を放浪した物語。

女性ってよく“自分探し”に出かけますが、これは、その“自分探しの旅”の映画です。なので、はっきり言うと、映画そのものに特に話の盛り上がりがあったり、サスペンスがあったりするわけでも、淡々と日々が過ぎていきます。タイトル中に“祈って”とあったので、もう少し悟り的な啓示を得たのかと思いましたが、そうでもありませんでした。私が男性だからなのか、特に共感するところもありませんでしたね。

主人公の心の中を描いた(=自分探し?)ものだからなのか、モノローグが多いです。何か、本来であれば俳優が表情なり、言葉なり、周囲の環境なりで表現すべきことを、一気に説明言葉で片付けることができるので、モノローグは便利かもしれませんが、それならば、一流の俳優を使う意味が無いですよね? 今回も、その負のスパイラルに堕ちかけているような気がしました。

はっきり言うと、物語のテーマが浅薄なので、途中で眠くなりかけてしまいました。でも、イタリアとインドとインドネシアの観光案内映画だと思って、必至に寝ないでみましたが・・・。

結構ツッコミどころはありますが、一つだけ。インドネシアで、トゥティが折角「See you later,Alligator!」と言っているのを、「バイバイ」と訳すのは怠慢! 字幕は、戸田奈津子さんでしたが、手抜かないでよ。

女性は共感するのかもしれませんが、男性には不向きな作品だと思います。

タイトル 食べて、祈って、恋をして / 原題 Eat Pray Love
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 ライアン・マーフィー
原作 エリザベス・ギルバート
出演 ジュリア・ロバーツ(エリザベス(リズ)・ギルバート)、ハビエル・バルデム(フェリペ)、リチャード・ジェンキンス(テキサス州のリチャード)、ジェームズ・フランコ(デイヴィッド・ピッコロ)、ビリー・クラダップ(スティーヴン)、ヴィオラ・デイヴィス(デリア・シラーズ)

[2010/09/19]鑑賞・投稿