勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ヒア アフター / HEREAFTER

2011年02月20日 | 洋画(アメリカ系)
齢80を超えて、まだまだ健在のクリント・イーストウッド監督作品。臨死体験という、非常に深いテーマを扱っています。

物語の冒頭、いきなり津波のシーンから始まります。2004年のスマトラ沖地震に依る大津波を彷彿させますが、定かではありません。その後、物語中盤で、ロンドンでの地下鉄爆破シーンがあるんですが、こちらは、2005年のロンドン同時爆破テロを思い起こさせますが、それも定かではありません。

いつも派手なアクションを見せてくれるマット・デイモンですが、この作品では、自分の脳力に悩み・苦しむ人物を演じています。メラニーともねぇ、いい感じになりかけるのですがねぇ・・・。そういう事があるので、自分の脳力に悩み・苦しむんでしょうね。

マーカスを演じるのは、フランキーとジョージのマクラレン兄弟。どちらかがマーカスで、どちらかがジェイソンなのだと思いますが、明示はされていません。

マリーは、TVキャスターです。物語上の最後のあの役目には、一般人ではなく、有名人であると言う位置付けが必要なんでしょうね。中々微妙な位置付けですが。

クリント・イーストウッド作品だから見たと言って過言ではないのですが、中々解釈の難しい作品です。話は、特に物語に盛り上がりがあるわけでもなく、ジョージ/マリー/マーカスの3人の人生が並行して進んでいき、そして最後に交わるヒューマンドラマと言う仕掛けになっています。先にも記しましたが、臨死体験を描いています。宗教観のない日本人には判りにくいかも知れませんが、宗教に基づいた生活を送っている欧米人には、臨死体験は、単に死後の世界を垣間見たという意味以上の、重みが有るのかも知れません。それがわからないと、この映画の本質は理解不能だと思おいます。

タイトル ヒア アフター / 原題 Hereafter
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 クリント・イーストウッド
出演 マット・デイモン(ジョージ・ロネガン)、セシル・ド・フランス(マリー・ルレ)、フランキー・マクラレン/ジョージ・マクラレン(マーカス/ジェイソン)、ジェイ・モーア(ビリー・ロネガン)、ブライス・ダラス・ハワード(メラニー)、ティエリー・ヌーヴィック(ディディエ)、マルト・ケラー(ルソー博士)

[2011/02/20]鑑賞・投稿