勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ツーリスト / The Tourist

2011年03月06日 | 洋画(アメリカ系)
国際列車の中で声を、見知らぬ美女に声を掛けられたことから、平凡な男が陰謀に巻き込まれていく・・・。有りがちなストーリーではあります。ネタバレ有りです。

アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが夢の共演・・・と言う事が売りですが、それって、そんなに囃すことの事なのか? 確かに初共演では有るらしいのですが。ちょっと、気になりました。

物語はエスピオナージなので、出演者のアクションシーンは避けられません。今回は、アクション女優のアンジーではなく、ジョニーのアクションがメイン。でもねぇ、彼のアクションシーン、イケてないんですよねぇ。ベネチアのホテルで襲撃されて屋根を逃げるシーン、拘束されていた警察から悪徳警官?に連れだされ危うく追っ手に売られてしまいそうになる流れでアンジーに救い出される時に水中でボートに引かれるシーン、これらって、どう見てもセットに見えたんですが? って言うか、厳密には、スタントマンが演じて引きで撮っている映像はロケだと思うんですが、ジョニーの顔が判るほどに寄って撮っている映像はセットだと思うんですよね。

ジョニーとアンジーが話題ですが、別の一人に注目しました。ティモシー・ダルトンです。あまり映るシーンは無いですが、彼は第4代目の007ですよ。天下の007を演じた俳優が、ほんの少ししか映らないとは・・・。

アンジー、ゴージャスですよ~。やっぱり彼女は、ゴージャスな役が似合いますね。って言うか、今回は、役柄がゴージャスと言うより、ゴージャスは装いが多かったということだと思いますが。

一方のジョニー。冴えないアメリカ人旅行者役ですが微妙。って言うか、彼を巡って、劇中何度か「アメリカ人が!」と言う、若干の軽蔑を含んだトーンでのセリフが有るんですが、世界でアメリカ人がどう思われているかということを如実に表していて、中々興味深かったです。

ストーリーに付いては、あまり語りません。「あ、結局、そういう事?」と言う結末ではあります。

タイトル ツーリスト / 原題 The Tourist
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演 ジョニー・デップ(フランク・トゥーペロ)、アンジェリーナ・ジョリー(エリーズ・クリフトン=ワード)、ポール・ベタニー(ジョン・アチソン警部)、ティモシー・ダルトン(ジョーンズ主任警部)、スティーヴン・パーコフ(レジナルド・ショー)、ルーファス・シーウェル(英国人男性)

[2011/03/06]鑑賞・投稿