勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

舟を編む

2013年04月14日 | 邦画
なるほど、こうきますか。

馬締が、松田龍平と聞いた時は「どうかな~」と思いましたが、中々どうして。結構いい仕上がりになっていますね。さすがです。

凛とした美しさを持つ女性には、やっぱり宮崎あおいは外せないですよねぇ。ただ、「自分、不器用ですから」と言いそうな、女高倉健の雰囲気は、彼女をしても、表現しきれなかったような気がします。中々難しい表現なんでしょうね。

軽妙な西岡を誰が演じるのか気になりましたが、オダギリジョーが上手く演じています。なるほどね。確かに、一見軽薄だけど、実は真面目と言う感じは、オダギリジョーの雰囲気であるかもしれません。

そして、加藤剛と八千草薫。この二人には、思わず唸ってしまいますね。加藤剛の重厚感と、八千草薫の淑やかさがあって、この作品は逸品になっているんだと思います。

ピース又吉が出ているのは、最後のクレジットで気が付きました。って言うか、何処に出てた?

原作も読んでいるんですが、結構、原作に沿った内容になっていると思います。ただ、時間の都合のためか、原作での岸辺と宮本が付き合っていく件などは、完全に省かれていますが。あのあたりも、辞書編集にまつわる濃厚な人間関係の表れとしては良いと思うんですけどね。

タイトル 舟を編む
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/日本
原作 三浦しをん
監督 石井裕也
出演 松田龍平(馬締光也)、宮崎あおい(林香具矢)、オダギリジョー(西岡正志)、黒木華(岸辺みどり)、渡辺美佐子(タケ)、池脇千鶴(三好麗美/西岡の恋人)、鶴見辰吾(村越局長)、伊佐山ひろ子(佐々木薫/辞書編集部の契約社員)、八千草薫(松本千恵/松本朋佑の妻)、小林薫(荒木公平)、加藤剛(松本朋佑)、宇野祥平(宮本慎一郎/製紙メーカー社員)、森岡龍(江川)、又吉直樹(戸川)、斎藤嘉樹(小林)、波岡一喜(編集者)、麻生久美子(大渡海ポスターの女優)

[2013/04/14]鑑賞・投稿