勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ワールド・ウォー Z (3D字幕) / World War Z

2013年08月11日 | 洋画(アメリカ系)
ネタバレあり。

謎の感染症により、人間が凶暴化するパニックを描いた作品。原作があって、マックス・ブルックスの『WORLD WAR Z』が原作だが、原作とはだいぶ設定が異なっている模様。

なるほどね。そうきますか。この手のパニック映画は海外では『アウトブレイク』『コンテイジョン』『アイ・アム・レジェンド』などがあり、日本でも『感染列島』と数多ありますが、納得の行くストーリーであることは少ないです。これもそのラインアップに並んでしまう作品。だってねぇ。“ワクチン”が、結構呆気無く見つかると言うか、“ワクチン”そのものがだいぶ微妙というか・・・。そういう意味では、『宇宙戦争』で、異星人を駆逐してしまう“原因”に通じる所がありますね。

あと気になるのが、あれほどの感染速度でも有るにもかかわらず、まだまだ感染途中と思われる地域があって、劇中「何とかタウン壊滅」とかのセリフが散見されます。画面の激しさ、あるいは、イスラエルの防護壁が破られてからの混乱から考えると、感染速度と、その印象が一致しないんですよね。あれほどの感染速度なら、ものの数日で全世界が壊滅すると思うんですが・・・。

あと突っ込みたいのが、この物語での“国連”の位置づけ。主体が、“国連”なのか、アメリカなのかが若干曖昧。まぁ、世界の警察であるアメリカを抜きにして、この様な戦いを戦うのは不能なのかもしれませんが・・・、ちょっと舞台設定が判りにくかったです。アメリカなのか、国連なのかをハッキリした方がいいと思います。

とか何とか、結構辛口で書いてしまいましたが、パニック映画として楽しめれば良いと思います。あんまり突っ込んではダメです。

タイトル ワールド・ウォー Z / 原題 World War Z
日本公開年 2013年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 マーク・フォースター
制作 ブラッド・ピット
原作 マックス・ブルックス(『WORLD WAR Z』)
出演 ブラッド・ピット(ジェリー・レイン)、ミレイユ・イーノス(カリン・レイン/ジェリーの妻)、ダニエラ・ケルテス(セガン/イスラエル軍兵士)、ファナ・モコエナ(ティエリー・ウムトニ/国連事務次長)、アビゲイル・ハーグローブ(レイチェル・レイン/ジェリーの長女)、スターリング・ジェリンズ(コンスタンス(コニー)・レイン/ジェリーの次女)、ジェームズ・バッジ・デール(スピーク/在韓米軍基地生き残り・大佐)、マシュー・フォックス(空挺部隊員)、デビッド・モース(バート・レイノルズ/在韓米軍基地にいた元CIA)、ルディ・ボーケン(ユルゲン・ヴァルムブルン/モサド高官)、ファブリツィオ・ザカリー・グイド(トミー)、イライアス・ゲイベル(アンドリュー・ファスバッハ/ウイルス学者)、ピーター・キャパルディ(ブリット/WHO研究員)、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(ハビエル/WHO研究員)、ルース・ネッガ(ケリー/WHO研究員)、モーリッツ・ブライプトロイ(ライアン/WHO研究員)

[2013/08/11]鑑賞・投稿