勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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ヒトラーと戦った22日間 / Sobibor

2018年09月09日 | 洋画(その他)
実話に基づく作品。ラインハルト作戦に則って作られた三大絶滅収容所の一つであるソビボル絶滅収容所で起きた、収容者による反乱・脱走を描いている。

インターネット上の巨大百科事典に寄れば、ソビボルでは、到着から数時間で「処理」に至ったとありますが、映画の中でも、そのような状況が描かれています。几帳面なドイツ人を信用しているユダヤ人もいたように描かれていて、それが逆に、ユダヤ人の運命の悲惨さをクローズアップさせていました。

ちなみに、映画ではそこまでは描かれていませんでしたが、エンドロールの流れている間の字幕で、収容所から脱走しても、多数の人が“地元住民”に殺されてしまった様です。ナチス政権下では、ユダヤ人を匿った側も処罰されるのですが、それでも、逃げても殺されてしまうと言うのは、悲しい運命ですね。

少し物語も入っています(?)が、それでも尚リアル。「え?これヤバいんじゃ無いの?」と言うシーンもあって、案の定、PG12でした。でも、これは、人間の残忍な歴史を教えると言う観点で、子供にも見て欲しいと思いました。

最後ですが、邦題がイマイチですねぇ。ナチスと言えば、確かにヒトラーですが、何でもかんでもタイトルに“ヒトラー”の文字を入れればよい訳ではありません。原題がSobiborですが、そちらの方が内容を適切に表していると思いました。

タイトル ヒトラーと戦った22日間 / 原題 Sobibor

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/ロシア
監督 コンスタンチン・ハベンスキー
出演 コンスタンチン・ハベンスキー(アレクサンドル・ペチェルスキー/反乱のリーダー)、クリストファー・ランバート(カール・フレンツェル/親衛隊曹長)、フェリス・ヤンケリ(ルカ/収容者)、ダイニュス・カズラウスカス(レオ/反乱メンバー)、マリア・コジェーブニコワ(セルマ/収容者)、セルゲイ・ゴディン(アルカジイ・バイスパピル/反乱メンバー)、ロマーン・アゲエフ(ボリス・ツィブリスキー/反乱メンバー)、ゲラ・メスヒ(セミョン・ローゼンフェルド/反乱メンバー)、ミハリナ・オルシャンスカ(ハンナ/収容者)、イワン・ズロビン(シュロモ/収容者)、ファビアン・コチェンツキ(ハイム/収容者)、ウォルフガング・キャニー(グスタフ・ワーグナー/親衛隊曹長)、カツペル・オルシェフスキ(トマス/収容者)