勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ボーダーライン ソルジャーズ・デイ / Sicario: Day of the Soldado

2018年12月01日 | 洋画(アメリカ系)
「ボーダーライン」の続編。策略を用いて、麻薬カルテル同士の抗争に持ち込もうとする、CIAのマットと、元検事のアレハンドロだったが・・・。

一作目の『ボーダーライン』が、比較的骨太に、麻薬カルテルとそれを阻止しようとする側(敢えて“警察”とか、“捜査機関”とは書きません)との『戦い』を描いていましたが、二作目のこの作品では、その『戦い』が、より『汚い戦い』に移行して行っています。その背景には、ISISなどのテロ組織などによるアメリカ本土へのテロ行為に日々晒されているという事もあると言う様に表現されています。一作目は、2016年なので、その時も、そう言う脅威はあったと思うんですけどね?

ただ、ちょっとストーリーのリアルさ、骨太さが、無くなっていた様な気がしていたのは、気のせい?まぁ、某第45代アメリカ合衆国大統領が、アメリカ・メキシコ国境に壁を築きたくなるほど、違法移民が沢山いると言う事や、メキシコの警察が麻薬カルテルに牛耳られている事とかは事実なんだと思いますが、描いている本筋の『汚い戦い』が、なぜが一作目ほど心に来ませんでした。なんでかな?脚色が過ぎたのか?

でも、あの終わり方は、伏線を張っていますよね?三作目があるのか?

タイトル ボーダーライン ソルジャーズ・デイ / 原題 Sicario: Day of the Soldado

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/アメリカ
監督 ステファノ・ソッリマ
出演 ベニチオ・デル・トロ(アレハンドロ)、ジョシュ・ブローリン(マット・グレイヴァー/CIA係官)、イザベラ・モナー(イザベル・レイエス/麻薬王の娘)、マシュー・モディーン(ジェームズ・ライリー)、キャサリン・キーナー(シンシア・フォード)、ジェフリー・ドノバン(スティーヴ・フォーシング)、イライジャ・ロドリゲス(ミゲル・エルナンデス)、マヌエル・ガルシア=ルルフォ(ギャロ)、デビッド・カスタニーダ(ヘクター)

おかえり、ブルゴーニュへ / Ce qui nous lie

2018年12月01日 | 洋画(フランス系)
家を飛び出して世界を旅する生活を行っていたワイナリーの長男。兄の代わりに家業を継いでいた妹。別のワイン生産者の婿となっていた弟。そんな三人を描いた、フランス・ブルゴーニュ地方のワイナリーが舞台のヒューマンドラマ。

なるほどね。自分探しのために旅に出ると言うのは良くありますが、この作品の場合は、自分探しの旅に出たけど、自分の家に戻ってきて、自分の家で自分を探し出したという所でしょうか。わかりにくい比喩ですねぇm(__)m

ブルゴーニュのドメーヌの一年を描いたとも言える訳ですが、その一年が、父親が亡くなった事に始まり、弟は義実家と微妙な関係であったり、妹は自分に自信が持てず、そして、長男は長男で、やっぱり複雑な事情を抱えていたりしています。

ある意味、日々悩んで、困って、頑張って日常生活を送っているすべての人を描いた作品と言ってもいいかなと思います。そういう意味では、描かれているのは、実は“自分”だったりするのかも。

タイトル おかえり、ブルゴーニュへ / 原題 Ce qui nous lie

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/フランス
監督 セドリック・クラピッシュ
出演 ピオ・マルマイ(ジャン)、アナ・ジラルド(ジュリエット)、フランソワ・シビル(ジェレミー)