「いま日本にゴジラが襲来したら」と言う事を描いた作品。
こう言う作品好きです。内閣府(防災担当)が制作協力したこともあり、“防災”と言う視点からの、ある意味シミュレーションになっていると思います。実際、制作に際しては、様々なところの見学や関係者とのインタビューなどがあったらしく、官邸危機管理室などは、「あまり忠実に作るとマズイ」と言う制限もありながらも、かなり似た作りになっている様です。
それと、首都防災という観点では、東京都の存在も無視できないわけですが、東京都庁の災害対策本部室も描かれていて、これも結構似た感じ。東京都庁の災害対策本部室は、昔は見学できたんですが、いまはどうなんですかね?警備上の理由で、出来なくなっていても不思議ではない昨今のご時世・・・。
この作品の防衛大臣が女性で、本物の女性の防衛大臣だった小池百合子さんが新東京都知事に当選したのは、なんか妙な巡り合わせのような、そうでも無いような・・・。
以下微妙にネタバレ。
ゴジラの活動を停止させるために、ゴジラに凍結液を経口注入するんですが、その時にコンクリート圧送車を使うというのは、これは福島第一原発事故の際に、水を注入するのにコンクリート圧送車を使ったことになぞらえていますよね。なんか、その任務も、当時の水注入部隊に似た感じがしますし。それと、このあたりの件については少し疑問も。第一小隊が注入中に全滅しているのですが、凍結液って、ギリギリの量なんじゃ無かったっけ?注入第一小隊が全滅したことで、凍結液が足りなくなったりしなかったんでしょうか?
あと、内閣府立川災害対策本部予備施設を映画で描いたのは、少なくとも私は初めて見ました。そう言うリアルな所がいいですね。
物語終盤、矢口がヤシオリ作戦部隊を前に演説するんですが、これって、最初のインデペンデンス・デイのホイットモア大統領の演説、あるいは、アルマゲドンでハリー・スタンパー達が新型スペースシャトルで宇宙に向かう時に掛けられた言葉を彷彿とさせましたね。「自衛隊は最後の砦」と言う言葉。そう言う言葉を映画で言う時代になったんですね。時代を感じました。
それと、日本への核攻撃カウントダウンを中断させるために、フランスを使ったという点。これは凄い!イギリスがアメリカと歩調を合わせないことはないですから、五大国でそう言う駆け引きに応じそうなのは、リアルにフランスだけ。その設定痺れます。
残念だったのが、カヨコ。う~ん、石原さとみは好きなんですが、大統領特使には若すぎたんじゃ無いですかねぇ?ケネディ大使位であれば納得感が有るんですが・・・。頭が良くて、血筋も良いという設定ではありますが、無理筋ではなかったかなぁ・・・。
あと、鎌倉に上陸したゴジラの東京侵入を阻止するために、張った多摩川の防衛線。戦車が配備されていましたが、あれが本当であれば、他の防御ラインへの戦車配備は諦めていたということ?若干微妙に感じないことも無かったです。
いやぁ、それでも、良かったです。面白かったです。
タイトル シン・ゴジラ
日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/日本
総監督・脚本 庵野秀明
監督・特技監督 樋口真嗣
准監督・特技総括 尾上克郎
出演 長谷川博己(矢口蘭堂/内閣官房副長官)、竹野内豊(赤坂秀樹/内閣総理大臣補佐官)、石原さとみ(カヨコ・アン・パタースン/米国大統領特使)、、高良健吾(志村祐介/内閣官房副長官秘書官)、市川実日子(尾頭ヒロミ/環境省自然環境局野生生物課課長補佐、巨大不明生物災害対策本部(巨災対)員)、津田寛治(厚生労働省官僚、巨災対員)、高橋一生(文部科学省官僚、巨災対員)、野間口徹(経済産業省官僚、巨災対員)、塚本晋也(生物学者、巨災対員)、神尾佑(外務省官僚)、松尾諭(泉修一/保守第一党政調副会長)、國村隼(財前正夫/統合幕僚長)、ピエール瀧(西郷/戦闘団長)、大杉漣(大河内清次/内閣総理大臣)、柄本明(東竜太/内閣官房長官)、余貴美子(花森麗子/防衛大臣)、中村育二(金井/内閣府特命担当大臣)、平泉成(里見祐介/農林水産大臣)、矢島健一(国土交通大臣)、浜田晃(総務大臣)、手塚とおる(文部科学大臣)、渡辺哲(郡山/内閣危機管理監)、古田新太(警察庁長官官房長)、モロ師岡(警察庁刑事局局長)、光石研(小塚/東京都知事)、藤木孝(東京都副知事)、嶋田久作(片山/外務省官僚)、原一男(生物学者)、犬童一心(古代生物学者)、緒方明(海洋生物学者)、斎藤工(池田/戦車中隊長)、鶴見辰吾(矢島/統合幕僚副長)、片桐はいり(官邸職員)、松尾スズキ(ジャーナリスト)、小出恵介(消防隊隊長)、野村萬斎(ゴジラ@モーションキャプチャーにて)
こう言う作品好きです。内閣府(防災担当)が制作協力したこともあり、“防災”と言う視点からの、ある意味シミュレーションになっていると思います。実際、制作に際しては、様々なところの見学や関係者とのインタビューなどがあったらしく、官邸危機管理室などは、「あまり忠実に作るとマズイ」と言う制限もありながらも、かなり似た作りになっている様です。
それと、首都防災という観点では、東京都の存在も無視できないわけですが、東京都庁の災害対策本部室も描かれていて、これも結構似た感じ。東京都庁の災害対策本部室は、昔は見学できたんですが、いまはどうなんですかね?警備上の理由で、出来なくなっていても不思議ではない昨今のご時世・・・。
この作品の防衛大臣が女性で、本物の女性の防衛大臣だった小池百合子さんが新東京都知事に当選したのは、なんか妙な巡り合わせのような、そうでも無いような・・・。
以下微妙にネタバレ。
ゴジラの活動を停止させるために、ゴジラに凍結液を経口注入するんですが、その時にコンクリート圧送車を使うというのは、これは福島第一原発事故の際に、水を注入するのにコンクリート圧送車を使ったことになぞらえていますよね。なんか、その任務も、当時の水注入部隊に似た感じがしますし。それと、このあたりの件については少し疑問も。第一小隊が注入中に全滅しているのですが、凍結液って、ギリギリの量なんじゃ無かったっけ?注入第一小隊が全滅したことで、凍結液が足りなくなったりしなかったんでしょうか?
あと、内閣府立川災害対策本部予備施設を映画で描いたのは、少なくとも私は初めて見ました。そう言うリアルな所がいいですね。
物語終盤、矢口がヤシオリ作戦部隊を前に演説するんですが、これって、最初のインデペンデンス・デイのホイットモア大統領の演説、あるいは、アルマゲドンでハリー・スタンパー達が新型スペースシャトルで宇宙に向かう時に掛けられた言葉を彷彿とさせましたね。「自衛隊は最後の砦」と言う言葉。そう言う言葉を映画で言う時代になったんですね。時代を感じました。
それと、日本への核攻撃カウントダウンを中断させるために、フランスを使ったという点。これは凄い!イギリスがアメリカと歩調を合わせないことはないですから、五大国でそう言う駆け引きに応じそうなのは、リアルにフランスだけ。その設定痺れます。
残念だったのが、カヨコ。う~ん、石原さとみは好きなんですが、大統領特使には若すぎたんじゃ無いですかねぇ?ケネディ大使位であれば納得感が有るんですが・・・。頭が良くて、血筋も良いという設定ではありますが、無理筋ではなかったかなぁ・・・。
あと、鎌倉に上陸したゴジラの東京侵入を阻止するために、張った多摩川の防衛線。戦車が配備されていましたが、あれが本当であれば、他の防御ラインへの戦車配備は諦めていたということ?若干微妙に感じないことも無かったです。
いやぁ、それでも、良かったです。面白かったです。
タイトル シン・ゴジラ
日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/日本
総監督・脚本 庵野秀明
監督・特技監督 樋口真嗣
准監督・特技総括 尾上克郎
出演 長谷川博己(矢口蘭堂/内閣官房副長官)、竹野内豊(赤坂秀樹/内閣総理大臣補佐官)、石原さとみ(カヨコ・アン・パタースン/米国大統領特使)、、高良健吾(志村祐介/内閣官房副長官秘書官)、市川実日子(尾頭ヒロミ/環境省自然環境局野生生物課課長補佐、巨大不明生物災害対策本部(巨災対)員)、津田寛治(厚生労働省官僚、巨災対員)、高橋一生(文部科学省官僚、巨災対員)、野間口徹(経済産業省官僚、巨災対員)、塚本晋也(生物学者、巨災対員)、神尾佑(外務省官僚)、松尾諭(泉修一/保守第一党政調副会長)、國村隼(財前正夫/統合幕僚長)、ピエール瀧(西郷/戦闘団長)、大杉漣(大河内清次/内閣総理大臣)、柄本明(東竜太/内閣官房長官)、余貴美子(花森麗子/防衛大臣)、中村育二(金井/内閣府特命担当大臣)、平泉成(里見祐介/農林水産大臣)、矢島健一(国土交通大臣)、浜田晃(総務大臣)、手塚とおる(文部科学大臣)、渡辺哲(郡山/内閣危機管理監)、古田新太(警察庁長官官房長)、モロ師岡(警察庁刑事局局長)、光石研(小塚/東京都知事)、藤木孝(東京都副知事)、嶋田久作(片山/外務省官僚)、原一男(生物学者)、犬童一心(古代生物学者)、緒方明(海洋生物学者)、斎藤工(池田/戦車中隊長)、鶴見辰吾(矢島/統合幕僚副長)、片桐はいり(官邸職員)、松尾スズキ(ジャーナリスト)、小出恵介(消防隊隊長)、野村萬斎(ゴジラ@モーションキャプチャーにて)
なるほど、311後に湧いたアイデアなのでしょう。
シン・ゴジラは、好評のようですね。