勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

スラムドッグ$ミリオネア

2009年04月19日 | 洋画(イギリス系)
2009年第81回アカデミー賞最多8部門(作品賞、監督賞(ダニー・ボイル)、脚色賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、主題歌賞)受賞。

そのタイトルから判るように、イギリス発祥の『Who Wants to Be a Millionaire?』(日本でのタイトル「クイズ$ミリオネア」)と言うクイズ番組がモチーフの映画です。下となっている『Who Wants to Be a Millionaire?』は、世界中で同じフォーマットで製作されていて、BGMとかも世界で同じですし、CM明けに「Who Wants to Be a Millionaire?」と言っているのも世界で同じです。フォーマットが同じと言うより、コピーと言うべきかもね。この作品は、ミリオネアでの不正をモチーフにしていますが、2001年にイギリスにおいて全問正解者が不正を行い逮捕されたという事件が実際にあったと言うのにはビックリです。

アカデミー賞作品賞受賞と言うことで見に行ったんですが、正解でした。正直、余り期待していなかったんですが、期待に反して非常に深い作品でした。アカデミー作品賞も納得です。スラムに住む若者がどんな半生を過ごしてきたのか、スラムに暮らすということがどういう事なのか、と言うものを描いています。私は、インドに行ったことはありませんが、あの混沌とした雰囲気は、インドに行ったある人の言葉によれば「まさにインド」だそうです。

あ、そして、純愛ですね、一番大切なモノは。混沌とした中で一生懸命生きて、純愛を貫いている若者の半生、って言うか、それまでの人生そのものを描いています。まぁ、そう言うベースが無いと、この映画のストーリーは、結構、やり切れない話かも知れません。

一応、イギリス人監督の作品ですが、エンディングはやっぱりインド。出演者が音楽に合わせて踊りまくっていました。それと、エンドロールに、少年の頃から描かれているジャマールやサリーム、ラティカなどが、それぞれの年代の少年少女の顔も出ていたのは、いいアイディアだと思いました。

繰り返しになりますが、傑作です。インドの混沌を描いていると共に、純愛とは何か?と言う事も描いています。

タイトル スラムドッグ$ミリオネア
原題 Slumdog Millionaire
日本公開年 2009年
製作年/製作国 2009年/イギリス・インド
監督 ダニー・ボイル
脚本 サイモン・ビューフォイ
出演 デーヴ・パテル(ジャマール・マリク)、アニル・カプール(ブレーム・クマール)、 イルファン・カーン(警部)、マドゥル・ミッタル(サリーム・マリク)、フリーダ・ピント(ラティカ)

[2009/04/19]鑑賞・投稿


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2 コメント

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同感です。 (KLY)
2009-04-20 00:44:31
こんばんは^^
純愛、確かに同感です。
初恋の女性をずっと想い続ける、同じ男としてうらやましくもあり、その気持ち解るぞって思ったりしてました。
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TBありがとうございました (にゃむばなな)
2009-04-19 21:25:55
ほんと、傑作でしたよね。
こういう映画がオスカーを受賞するというのは非常に嬉しいことです。

やはりボリウッドのパワーは凄いですね!
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