勝手に映画評

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相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿

2009年04月05日 | 邦画
大人気テレビドラマシリーズ『相棒』のスピンオフ映画。本編の『相棒』の方でも重要な役回りをしている、六角精児演じる鑑識の米沢守が主人公。本編の方の映画『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』(以下『相棒 -劇場版-』)と時間的に連動した作品となっています。

正直言うと、『相棒 -劇場版-』よりも、こちらの方が、ストーリーがスッキリしていて、素直に楽しめるかもしれません。『相棒 -劇場版-』は、大人気作品初の映画化と言うことで、壮大なスケールで描こうとしてかなり力が入り、その力が空回りした感があるのですが、こちらは素直に刑事物、しかも通常は脇役の人物が主人公の作品として楽しむ事が出来ました。

「警察組織に潜む闇」みたいなキャッチフレーズがあるので、物凄い疑獄になるかと思いきや、そうでもありません。それでも潜んでいるテーマは、外郭団体への天下りとか、税金の無駄遣いとか、それなりに社会問題になっているテーマでもあるので、『相棒』シリーズに共通する、社会の問題をテーマにするという基本的考え方に沿った話になっています。それにしても、真犯人は意外でした。すっかり、脚本家の術中に嵌ってしまいました(苦笑)。

右京&亀山始め、『相棒』シリーズに出演している主要な登場人物の殆どが出ています。そんな中、この作品での登場人物である、無駄に熱い所轄署の刑事・相原誠を萩原聖人が演じています。それが縁で、相原が特命係に来るという話にしても良いのではないかと思いますが、そうではありませんでした。やっぱりそれだと出来すぎですかね? ちなみにエンドロールの最後に、しっかりと右京と、新相棒の神戸とのシーンがちらっとあります。

あ、そうそう。映画の中身とは関係ないのですが、高木沙耶って、益戸育江に改名していたんですね。エンドロールを見ていたとき、見慣れぬ名前がたまき役で出ていたのでビックリしましたよ。

小ネタとしては、『相棒』はテレビ朝日の作品な訳ですが、米沢守の家で取っている新聞は、ちゃんと朝日新聞なんですね。彼の家のシーンで、ASAのマークの入った紙袋(新聞整理用の袋と思われます)が、しっかりと映っていました。

推理小説ではないので、描き方が推理小説としての描き方にはなっていませんが、先にも記したように、真犯人が結構意外な人物なので、推理小説的な楽しみ方もできます。娯楽作品としては、良い作品だと思います。

タイトル 相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
日本公開年 2009年
製作年/製作国 2009年/日本
監督 長谷部安春
原作 ハセベバクシンオー
出演 六角精児(米沢守)、萩原聖人(相原誠)、市川染五郎(天野達之)、紺野まひる(米沢知子/真鍋知子二役)、片桐はいり(高橋早苗)、伊武雅刀(設楽光治朗)、鈴木砂羽(亀山美和子)、益戸育江(宮部たまき)、川原和久(伊丹憲一)、大谷亮介(三浦信輔)、山中崇史(芹沢慶二)、山西惇(角田六郎)、神保悟志(大河内春樹)、小野了(中園照生)、片桐竜次(内村完爾)、寺脇康文(亀山薫)、水谷豊(杉下右京)

[2009/04/05]鑑賞・投稿


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1 コメント

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おはようございます (kiriy)
2009-04-07 07:42:24
米沢家が読んでいる新聞が朝日と言うのは、さすが細かいことにも拘る「相棒」だなと思いました。そういうところを見つけたりするのが楽しいんですよね。

ところで、TBを二回も送ってしまいました。寝ぼけていたのかも知れません。気が向いたら一件、削除してくださいませ。
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