三谷幸喜の監督作品第四弾。今回は、これまで以上に笑いが込められています。
ほとんど主役級の役者たちが、ほんの端役程度で出てくるのが、三谷作品の一つの見所。今回は劇中映画(そのうちの一つの監督が市川崑)が何本かあるんですが、それらには、唐沢寿明(まぁ、彼は三谷組なので当然ですが)、中井貴一、天海祐希、鈴木京香、谷原章介、寺脇康文と豪華なメンバーが出ています。ネタバレですが、谷原章介の役どころが、佐藤浩市演じる村田大樹が俳優を目指すきっかけになっていて、しかも、その後にも、繋がっていたりしています。
劇中映画にもきちんとタイトルが付いているところが面白いです。市川崑監督、中井貴一、天海祐希出演のものが「黒い101人の女」、鈴木京香、谷原章介、寺脇康文が出ているのが「暗黒街の用心棒」、唐沢寿明が出るものが「実録・無法地帯」。それぞれ、実際の作品のパロディだったりします。
これまでの4作品で、一番、笑いが多かった気がします。上映中、劇場内に何度も笑いが起きていました。実際、三谷監督自身も「4本目にして、ようやく思い通りの作品が出来ました。」と言っているようです。実際、ちょっと長いかな(市川崑監督も「なかなか良く描けている。でも長いな」と言ったとか)。最後の方は、ちょっと集中力が途切れてしまいました。
佐藤浩市のキレ気味の演技が良いです。ギャングを演じてるときと、演じ終わったときのギャップが何とも言えないですね。それと、妻夫木聡のインチキ臭いチンピラも珍しいです。爽やかなんですけどね。戸田恵子も出番は、今回は少なめです。それでも、きちんとおいしい所は持っていっています。深津絵里も見事に妻夫木聡の彼女(って言うか、西田敏行の愛人役だけど)を演じています。完全に、妻夫木聡を翻弄していましたね。でも、彼女、妻夫木聡とは結構の年齢差があると思うんですけどね。むしろ、綾瀬はるかの方が歳は近いのでは?(失礼!)しかし、なんと言っても、伊吹吾郎が意外に良いです。印籠を出さないかと心配しましたが。それと、実は彼が謎の殺し屋『デラ富樫』だと思っていたんですが、全然違いました。
三谷幸喜が「思い通り」と言ったとおり、彼の好きなコメディーにきちんと仕上がっています。あとは、もう少し短ければ・・・。これは、市川崑監督の生前最後の出演となった作品。映画の冒頭に、市川崑監督に捧げる言葉が出ていました。
タイトル ザ・マジックアワー
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/日本
監督・脚本 三谷幸喜
出演 佐藤浩市(村田大樹)、妻夫木聡(備後登)、深津絵里(高千穂マリ)、綾瀬はるか(鹿間夏子)、西田敏行(天塩幸之助)、小日向文世(長谷川謙十郎)、寺島進(黒川裕美)、戸田恵子(マダム蘭子)、伊吹吾郎(鹿間隆)、香川照之(江洞潤)、市川萬次郎(菅原虎真)、甲本雅裕(太田垣直角)、浅野和之(清水医師)、近藤芳正(今野貴之介)、柳澤愼一(高瀬允)、鈴木京香(小夜子)、谷原章介(ニコ=若い頃の高瀬允)、寺脇康文(ワンチャイ・ハンダラピカル)、堀部圭亮(パンビ)、唐沢寿明(ゆべし)、市川崑(映画監督)、山本耕史(助監督)、中井貴一(磐田とおる)、天海祐希(喪服の女)、市川亀治郎(カメ)、香取慎吾(只野憲二?)
[2008/06/07]鑑賞・投稿
ほとんど主役級の役者たちが、ほんの端役程度で出てくるのが、三谷作品の一つの見所。今回は劇中映画(そのうちの一つの監督が市川崑)が何本かあるんですが、それらには、唐沢寿明(まぁ、彼は三谷組なので当然ですが)、中井貴一、天海祐希、鈴木京香、谷原章介、寺脇康文と豪華なメンバーが出ています。ネタバレですが、谷原章介の役どころが、佐藤浩市演じる村田大樹が俳優を目指すきっかけになっていて、しかも、その後にも、繋がっていたりしています。
劇中映画にもきちんとタイトルが付いているところが面白いです。市川崑監督、中井貴一、天海祐希出演のものが「黒い101人の女」、鈴木京香、谷原章介、寺脇康文が出ているのが「暗黒街の用心棒」、唐沢寿明が出るものが「実録・無法地帯」。それぞれ、実際の作品のパロディだったりします。
これまでの4作品で、一番、笑いが多かった気がします。上映中、劇場内に何度も笑いが起きていました。実際、三谷監督自身も「4本目にして、ようやく思い通りの作品が出来ました。」と言っているようです。実際、ちょっと長いかな(市川崑監督も「なかなか良く描けている。でも長いな」と言ったとか)。最後の方は、ちょっと集中力が途切れてしまいました。
佐藤浩市のキレ気味の演技が良いです。ギャングを演じてるときと、演じ終わったときのギャップが何とも言えないですね。それと、妻夫木聡のインチキ臭いチンピラも珍しいです。爽やかなんですけどね。戸田恵子も出番は、今回は少なめです。それでも、きちんとおいしい所は持っていっています。深津絵里も見事に妻夫木聡の彼女(って言うか、西田敏行の愛人役だけど)を演じています。完全に、妻夫木聡を翻弄していましたね。でも、彼女、妻夫木聡とは結構の年齢差があると思うんですけどね。むしろ、綾瀬はるかの方が歳は近いのでは?(失礼!)しかし、なんと言っても、伊吹吾郎が意外に良いです。印籠を出さないかと心配しましたが。それと、実は彼が謎の殺し屋『デラ富樫』だと思っていたんですが、全然違いました。
三谷幸喜が「思い通り」と言ったとおり、彼の好きなコメディーにきちんと仕上がっています。あとは、もう少し短ければ・・・。これは、市川崑監督の生前最後の出演となった作品。映画の冒頭に、市川崑監督に捧げる言葉が出ていました。
タイトル ザ・マジックアワー
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/日本
監督・脚本 三谷幸喜
出演 佐藤浩市(村田大樹)、妻夫木聡(備後登)、深津絵里(高千穂マリ)、綾瀬はるか(鹿間夏子)、西田敏行(天塩幸之助)、小日向文世(長谷川謙十郎)、寺島進(黒川裕美)、戸田恵子(マダム蘭子)、伊吹吾郎(鹿間隆)、香川照之(江洞潤)、市川萬次郎(菅原虎真)、甲本雅裕(太田垣直角)、浅野和之(清水医師)、近藤芳正(今野貴之介)、柳澤愼一(高瀬允)、鈴木京香(小夜子)、谷原章介(ニコ=若い頃の高瀬允)、寺脇康文(ワンチャイ・ハンダラピカル)、堀部圭亮(パンビ)、唐沢寿明(ゆべし)、市川崑(映画監督)、山本耕史(助監督)、中井貴一(磐田とおる)、天海祐希(喪服の女)、市川亀治郎(カメ)、香取慎吾(只野憲二?)
[2008/06/07]鑑賞・投稿
市川昆監督の 言うとおりなのに
どうして そのとき 短くしなかったのかな、というのが ず~っと疑問に残っています。