勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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人生の特等席 / TROUBLE WITH THE CURVE

2012年11月23日 | 洋画(アメリカ系)
グラン・トリノ』で、半分引退の様な事を言っていたクリント・イーストウッド。ここ最近の作品は、自身が監督・主演か、あるいは監督専業と言う事が多かったが、今回の作品の監督が愛弟子ロバート・ロレンツと言う事もあってか、俳優専任として登場している。

渋いねぇ。やっぱり、クリント・イーストウッド良いですよ。自分の年令を隠すこと無しに、むしろ自分の年令を活かして今回のガスを演じています。いぶし銀の演技です。って言うか、『グラン・トリノ』もそうだったかもしれませんが、“怒れるオヤジ”と言う役どころが染み付いてしまったかもしれませんねぇ(苦笑)。

さて、冒頭、何で馬が走る映像なのか疑問を感じますが、物語後半、ガスが何故娘のミッキーを遠ざけるようなことをしてしまったのかの謎と一緒に、疑問は解けます。それと、ミッキーが酒場で男に絡まれた時のガスの興奮の理由も氷解しました。

その他にも、物語中、その後の話の伏線が結構目につきますね(笑)。原題が『TROUBLE WITH THE CURVE』と言うのも、ボーがピーナッツをもらうシーンもそういう事。特にピーナッツのシーンは、「その後に何かあるな。」と言うのはバレバレです。このあたりの演出は、もっと師匠のクリント・イーストウッドに学んだほうが良いかも>ロバート・ロレンツ監督。

タイトルに関してもう一言。これは日本人の感性と、アメリカ人の感性が違うからかもしれませんが、私はこの映画のタイトルは邦題の『人生の特等席』の方がしっくり来る感じがします。原題は、そのまんま・・・。

この作品は、クリント・イーストウッドの、クリント・イーストウッドによる映画と言っても良いでしょうか?そこにつきます。

タイトル 人生の特等席 / 原題 TROUBLE WITH THE CURVE
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2012年/アメリカ
監督 ロバート・ロレンツ
出演 クリント・イーストウッド(ガス・ロベル)、エイミー・アダムス(ミッキー・ロベル)、ジャスティン・ティンバーレイク(ジョニー・フラナガン)、ジョン・グッドマン(ピート・クライン)、マシュー・リラード(フィリップ・サンダーソン)、ロバート・パトリック(ヴィンス/GM)、ジョー・マッシンギル(ボー・ジェントリー)、スコット・イーストウッド(ビリー・クラーク)

[2012/11/23]鑑賞・投稿


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