勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち / The Eichmann Show

2016年04月29日 | 洋画(イギリス系)
ナチス将校ルドルフ・アイヒマンを裁いた“アイヒマン裁判”。この裁判をテレビ中継することにより、ナチスの残虐非道な行為を白日の下に明らかにしようと働いたテレビマンたちの活躍を描く物語。

このアイヒマン裁判が白日の下に晒されるまでは、ナチスの強制収容所でのユダヤ人抹殺作戦は、『大げさ』『ありえない話』と言う扱いだったんですね。それが、SURVIVORと呼ばれる生存者達に寄る“証言”から、明らかになって行く・・・。歴史の一コマを見る感じです。

って言うか、この映画は、アイヒマン裁判自体ではなく、アイヒマン裁判を世界にしらしめるためのTV中継の為に尽力したテレビマンたちの活躍を描いているわけですが、それでも、上記の生存者達の証言への言及は避けられません。ほんの触り程度ですけど、それだけでも、その証言には戦慄しました。アイヒマン裁判は4ヶ月間続き、その間連日テレビ放映(もちろん録画)されたそうですが、この内容が放送されたのだとしたら、衝撃ですよね。

この映画自体には、映画のために撮影したシーンの他、当時の映像そのものが使われています。その当時の映像が「これは現実なんだ」と言う感をより強めています。

戦後70年を超えました。歴史は遠くなりにけり・・・とならないよう、こう言う作品が、未来への警鐘としてこれからの時折作られて行くことを祈念してやみません。

タイトル アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち / 原題 The Eichmann Show

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/イギリス
監督 ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
出演 マーティン・フリーマン(ミルトン・フルックマン)、アンソニー・ラパリア(レオ・フルビッツ)、レベッカ・フロント(ミセス・ランドー)


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