川天使空間

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スーパーミラクルかくれんぼ!! 近江屋一朗 作 黒田bb 絵 集英社みらい文庫

2013年04月19日 05時53分46秒 | 創作・本の紹介
第1回みらい文庫大賞、優秀賞受賞作品。
一昨年の季節風大会分科会でご一緒だった近江屋一朗さまは、季節風の新鋭。
これ、子どもたちがさっと手を伸ばすよなぁと思いつつ読み始めたら、はまった。

室町時代からつづく、かくれんぼの家元、雪花家。
その若き師範、雪花透明(ゆきはなとうめい)。
著名なグルメリポーターを父に持つ、力持ちで食いしん坊の館頃凛(かんころりん)。
クラスの男子のアイドル、大人しく力も弱い飴森雨音(あめもりあまね)。
三人のキャラだけでももうたまらないのに、透明のペットがキジのキギキチって、ぶっとびすぎ。

ナンセンスファンタジー分科会の作品もそうだったけれど、キャラのネーミング、これはだれにも真似できない。
雨音を慕うクラスメイトが茂呂平也(もろへいや)って。

「かくれんぼコメディ」なわけだけれど、じつは近江屋さまは子どもの遊びにすごく詳しい方。
 
 ……犬は地球上でもっともかくれんぼに向いている種属の一つなんだ。

って、そうなのか、といちいち納得させられ、

 ……鬼のように冷酷な心を持つ凛には、どうすればいいかがすぐにわかった。

って、さらっと言っちゃうところがたまらない。

 ……見つかりたくないのに、見つかりたい。それがかくれんぼだからです。かくれていても友だちが見つけてくれます。

っていう雨音の言葉に強くうなずいていた。

 ……見つけてもらえないかくれんぼはさみしいのよ。

透明のおばあちゃんの朧(おぼろ)の言葉に、きゅんとする。

近江屋さま、もっと彼らの活躍を読みたいです。
続編、待ってます!

近江屋さまのご本を読み終えたら思わず、ダメだしされた私の分科会作品を開いて書き直していた。
うん、ナンセンスファンタジーはこれでなくちゃだ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
コメント (4)
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