多様性をみつめるショートストーリーのアンソロジー『君色パレット』。
第三巻の「SNSで繋がるあの人」を読んだ。
『プロジェクト・チュウニ』如月かずさ
13歳でYouTubeのアカウントを持った三園宙希(エンチュウ)。
不登校しつつ動画編集の腕を上げているニアとコンビを組んで、
ゲーム実況のユーチューバーに。
学校に行くことと夢を追うことのリアルが伝わってきた。
「君は君の道を選べばいい」
『BONSAIラブ』おおぎやなぎちか
ダンスの練習をしてもどうしてもずれる佐衣。
盆栽園をやりながら親代りをしてきたおじいちゃんの盆栽が、
高名なダンサーHIBIKIのSNSに掲載され、おじいちゃんも盆栽のSNSを始める。
ダサいと思っていた盆栽だけど、ダンベルで筋力維持するおじいちゃんはかっこよかった。
ダサいと思っていた盆栽だけど、ダンベルで筋力維持するおじいちゃんはかっこよかった。
もっと上手くダンスできるよう、佐衣もダンベルで体力をつけることに。
プロの凄みを感じさせる「和」の芸術って、やっぱりいいな。
「かっこわるいが、かっこいいに変わる時」
『にぎやかな孤独』朝比奈あすか
小六の亜美はSNSから数十分でも離れたくない。
トイレでスマホから返信し、SNSの仲間がすべて。
自撮りを「送って」と言われたその文字をじっと眺める。
こわい。こわすぎる。
「ネットの言葉は、本当に君を想っているんだろうか」
『ジルと柚』佐藤まどか
中二の柚は、私立校から公立校に転校し、3人のクラスメイトと仲良くなった。
が、趣味があわず考え方も違い嘘の自分を演じており、SNSのジルとしての姿が本当の自分。
SNSで趣味も考えもぴったりの友人MEができるが、永井ユーレイと言われている男子だった。
3人の友人を取るかMEを取るか。心の動きが苦しいほど胸に迫ってきた。
「自分が自分らしくいたいだけ」
「自分が自分らしくいたいだけ」
それぞれにすごい。
SNSのありがたさ怖さがジンジンと伝わってきた。
この本を読んで救われる子がきっといるはず。
みなさま、母へのお悔やみをありがとうございました。
今日は角館ロータリークラブの鮎の放流に参加予定。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)