堀米薫さまが企画された「パステルショートストーリー」第2弾。
色はイエローグリーンで、同じ東北書き手仲間のおおぎやなぎちかさま。
全6話の短編は、みな「木」にまつわるストーリー。
第一話「登校班」
1年生が登校班に遅れるってよくあること。
悩んでいた1年生を上級生が救ってくれるふしぎな話。
第二話「友だちの木」
隣家の一番の友人にお別れを言わずに引っ越してしまった。
親子の杏の木が、気持ちを伝えてくれるなんてすてき。
第三話「お守り」
バスカードを忘れて、知らないおじさんに絡まれて、お守りに描かれた実が救ってくれる。
でも、たったひとつ残った実は使わないっていうのがいいな。
第四話「ちょっといいかも」
親友とのあいだに、入りこんでくる苦手な友人。
大きなカエデの木のおかげで「苦手があってもいいかも」と思えるのがいい。
第五話「桜の向こうへ行ったなら」
中学受験に失敗して真夜中に散歩し、早すぎる桜の花に出会う。
亡くなった双子の妹に「帰って」と言われ大事故をまぬがれ、守られていたことを知るなんて。
第六話「紙飛行機」
別れたパパが作ったような紙飛行機を追い松の木に乗ると木が龍になり、北海道のパパのもとへ。
そして新しいパパが作った紙飛行機をまた追いかけて行く龍が爽快。
どの話もみんないい!
第三話はAIYAの会で読ませてもらったお話が元だと思うけれど、こんなにすてきになるなんて。
どれが一番好きかと言われたら、第一話かな。
上級生のやさしさが引き継がれているなんてすてきすぎる。
おおぎやなぎさまが書かれているご本は『君色パレット-SNSで繋がるあの人』も手元にある。
次もまた楽しみ。
おおぎやなぎちかさま、ますますのご活躍を!
昨日の発熱外来は相変わらずだったけれど、午後のワクチンは空いていた。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)