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小児科外来でここのところ連日、食物アレルギー指示書を書いている。
昨日は3人続けてアレルギー指示書で、「3月はアレルギー指示書の季節」と再認識。
アナフィラキシーのあった子は除去するが、それでも成長とともに除去解除できる子が多い。
うちでは食物負荷試験はやっていないので総合病院に紹介することになるが、
もともと家で少しずつ摂取してきて、高学年になって体調を見ながら自分で摂取量を調節している子もいる。
でも、これだけ指示書を書いているのに、新たにエピペンの指示書を書く子は少なくなった気がする。
「離乳食は五ヶ月頃から食材は少しずつまんべんなく」
「イクラは幼児ではアナフィラキシーを起こすことがよくあるので避ける」
などと言い続けているからかな。
食物アレルギーの診療原則は「正しい診断に基づく必要最小限の原因食物の除去」だ。
IgEが陽性だから食物除去するというわけではない。
小児アレルギー学会では「食物アレルギー診療ガイドライン2016」に続き、
現在「2021」出版の準備が進められているとのこと。
コンポーネントIgE抗体もクルミやカシューナッツまで保険収載されるようになり、
食物アレルギーの分子生物学的進歩は著しい(免疫学の進歩自体が凄まじい)。
次のガイドライン、ますますぶ厚くなっちゃうかもね。
患者さんから髄膜炎菌ワクチンの問い合わせが。
うちでは今までやっていなかったけれど、メナクトラという国産品が出ている。
これも筋注で、痛いだろうなあ。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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