かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

進化した山と高原地図

2018-03-02 10:16:15 | 日記

先週の秩父路旅行では、セツブンソウの翌日、伊豆ヶ岳から昨秋Funtrail100kの遭難現場である小持・大持山を訪ねる慰霊登山を計画したが、わずか850mの伊豆ヶ岳北面でさえ、2月半ばの大雪が解けて凍ったアイスバーン状態になっていたため、標高1200mを超える武甲山周辺には「命の危険」が想定されたものだから、伊豆ヶ岳から子の権現に降る一般的なルートを選んだが、予想通り、ほとんど氷の脅威を感じない、安全トレッキングをさせていただいた。小持・大持は、また、別の機会に譲ることに。

前夜、秩父市の本屋で、昭文社発行の2018年版山と高原地図「奥武蔵・秩父」を購入したが、何と地図上に「磁北線」が引かれているではないか。磁石の北は、北半球では地図の北(真上)より西に数度傾くことから、コンパスを使って正確な方向を確認するには、地図上に6~8度などの傾きにあわせた磁北線を地図上に赤ボールペンで引く作業が必要となる。

ワンゲルや山岳会などに入会すると、真っ先に教えられる作業だが、雪渓上にガスが出た時のホワイトアウトや道を見失った時の藪漕ぎなどのケースで、遭難防止に欠かせない磁北線なのだが、現在では、この山と高原地図をスマホにダウンロードしておいて、専用アプリで現在位置をGPS機能を利用して確認することもできるのだが、バッテリーの問題ですべてこの機能に頼ってばかりいられないから、紙の地図もポケットに入れてコンパスを確認しながら山を歩けば、より安全性が増すことになり、「山と高原地図」の進化は、大歓迎だ。

「山と高原地図」は、濡れてもへっちゃらだし、毎年更新され、台風被害での通行止め情報や数年前までは一般ルートだったが、現在は藪が覆って通行困難になってしまったルートの情報などを仕入れることが可能なので、国土地理院のものよりは、相当に使い出があり安全といえる。縮尺がほとんど5万分の1で、等高線がやや荒いこと、値段が、ついに1000円を超えるようになったことが「難点」といえば難点だが、山と高原地図にある日本の山を歩く際の安全登山のためには、できるだけ最新版を携行したい。(決して、昭文社の回し者ではないのだが。)

さらに、この地図には日帰り温泉や季節の花、好展望スポット、バスルートなどさまざまな情報が盛り込まれており、観ているだけでも歩いた気持ちになってくるオイラの「愛読書」なのだ。

伊豆ヶ岳下山のルートに、「うどん名物・浅見茶屋」の案内が印刷されていた。ひっそりとした山奥にぽつんと人の出入りする1軒屋は、狐や狸の仕業なる茶屋ではないのかと疑いもしたが、ひさびさに歩きつかれた体に缶ビールとあつあつの「肉うどん」に舌鼓し、化かされてもかまわないという気持ちにもなった。

 

    うっすら縦に赤く磁北線が引かれていた。

 

                磁北線を活用し、コンパスで遊びながら歩こう。           

 

                    歩いてきた伊豆ヶ岳方面

 

 

 

 

 

 

 

 

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