かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

世界遺産「吉野」から「熊野」への道

2018-03-28 21:25:10 | 日記

 

 

 

ダイヤモンドトレール(以下「ダイトレ」という。)の稜線から東の方向に、ひときわ高い峰々がかすんでいた。大峰山脈の山並みに違いない。中央の、雲に閉ざされているのが最高地点の「八経ヶ岳」あたりか。ダイトレより1000mは高く、先週の土曜日は雪も積もっていただろう。

30年以上前に歩いただけだが、その後の情報でも、このダイトレの整備状況や人工林とは異なり、今でも神々の御座す原生の峰々。原生の木々の根が縦横に張り巡らし、苔、羊歯、地衣の深緑が地を覆い、遠近の水脈の音響が木霊して、峨峨とした巌が累々と連なり、鎖場もあちこちに張り巡らされた生死紙一重の修験の峰。

その神域に、オイラは来年の5月から6月の「オオヤマレンゲ」の緑風のころあいに、いよいよ入り込む。

吉野の世界遺産「金峰山寺」をスタートに、熊野の世界遺産「熊野大社」までの約100k、1日20kでも4泊5日以上を要するのだろう。たった一泊の荷の重さに根を上げつつあった今のオイラは完踏できるのか。

東の青黒い山並みを垣間見ただけで、背筋が震えたっていた。


 

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