らじるらじるで「石丸謙二郎の山カフェ」の聞き逃し放送を聴きながら2018年9月の始まりを過ごしている。フォトギャラリーで視聴者が投稿した大雪山の「ナキウサギ」や蝶ヶ岳小屋の「キクイタダキ」の愛くるしさに顔を崩している。
まだ走れないが、少しずつ体力も回復している。月末に開催される「松本マラソン」のゼッケンも届いた。「松本マラソン」の2日前には、穂高の「涸沢」一泊して少し早い紅葉も味わってくることとしている。山カフェを聴いているととまた足を山に向けたくなるし、さまざまな山の思い出も駆け巡っている。
https://toukou.nhk.or.jp/yamacafe/photos/view/99/page:1
2005年の今頃だろうか、もう13年も前になるか。同じ石垣に住んでいて、「オリーブ」と名づけていた米国KHS社製の折りたたみ自転車をお供に、テント寝袋をザックに積めて、旧石垣空港を出発し、那覇経由旧小牧空港に降り立った。
目的は、当時百名山登り残しの「御嶽山」、「乗鞍岳」、「焼岳」、「笠ヶ岳」を1週間かけて登ってくること。「オリーブ」でふもとのテント場にキャンプし、軽身で山頂を極めてこようという体育会系発想の1週間。折りたたみ自転車だと、飛行機はもちろん列車やバスにも詰め込めるし、移動することがトレーニングであって、旅であって、絶好のお供だ。まず、降り立った駅が中央線の「木曽福島駅」。
そこから、御嶽山の麓に2泊し、日帰りで噴火前の晴天の御嶽山を登った。頂上で、たしか1000円の缶ビールを「自販機」で飲んだ平和な思い出。頂上神社の神々たちの愉快なお顔ににやりとしながら礼拝。(どうなっているのだろう神々)
御嶽山から開田高原を抜け、女工哀史で名高い「野麦峠」を超えて乗鞍高原に二泊。1日白骨温泉など高原で遊んだ後、乗鞍スカイラインの坂道を「オリーブ」で喘ぎながら畳平へ、お散歩のように乗鞍岳山頂を極め、「オリーブ」で一気に「平湯温泉」に下るも冷たい雨に打たれ、平湯市街に着くころは心底凍えた状態。「平湯温泉」の露天の湯に救われる。平湯でキャンプ。
翌日「オリーブ」を快適に走らせ、焼岳の麓、「中尾高原」に「オリーブ」と重い荷物を残し、焼岳ピストン。その日は、新穂高温泉にあったキャンプ場に設営。
翌日は1日雨の中、まったく山影を見ないまま「笠新道」から笠ヶ岳ピストン。朝3時に出て夕方5時ごろテントに戻ったか。笠の山頂の標識に向かって「もう二度とこないかもしれないよ。」と別れの挨拶。(たしかに、今年も計画に入れていて踏めなかった。)
最終日、晴天の新穂高温泉から、たしか中尾高原の「新穂高の湯」に満喫したあと、カミオカンデの「神岡町」を経由し飛騨古川まで行き着いて、その山行を終えた。
あのような元気で、楽しくて、効率の良かった山の旅は、もう味わえないのか。
この夏登った北アルプスの双六付近から2005年に続けざま登った(奥から)御嶽山、乗鞍岳、焼岳、笠新道の抜戸岳が一望
抜戸岳から笠ヶ岳 来年か再来年 展望の山旅にまた出かけよう