燎原の火(りょうげんのひ)=燃えひろがって野原を焼く火。勢いが盛んで防ぎ止められないもののたとえにいう。(goo辞書から)
昨日の宮城県内の感染者数は107名。10万にあたりの感染者数は、17.43人と東京の15.03人を抜いて「ついに栄えある」日本一となった。
まるで、首都圏から舞い上がった火の粉が、火の気のないみちのくの大草原の仙台あたりに舞い降りて、乾燥した草をくすぶらせ、三月の春風が火の手をあげさせ、あおり、燃え広がさせているかのような塩梅だ。
フクシマダイイチの辛酸をなめながら原発再開を容認し、GOTOイートをソソクサと再会した中央政府の影絵のようなわがクビチョウは、反省の一言もなく「このままだと緊急事態宣言だ」と発していた。
かたや、中央政府のあのヒトは、すでに「第4波」の兆候と「変異ウィルス蔓延」の恐れを誰しもが感じているのに首都圏の緊急事態宣言をもうすぐ解くのだという。「不要不急の外出要請」に多くの人が耳を貸さなくなった無力感の現われか。
ダラダラダラダラと飲食店の営業制限ばかり対策を講じて、「人流・ジンリュウ」をとどめる真面目な姿勢を見せなかったおかげか、首都圏の飲食街や商店街は若者中心にヒトヒトヒトの波で、この国の「緊急事態宣言」という言葉の軽さを思い知った。
だから、誰もがあのヒトの「緊急事態宣言解除」にホッとするわけではなく、「あら、緊急事態だったっけ」と無感動に反応するのだろう。
このさき、いかに「下りマンボウ」(緊急事態宣言解除後のまんえん防止措置)をほどこそうにも、いまより厳しめの対策ではないことから、ワクチンが行き届くといわれる来年ころまでは、リバウンドは必然なのだろう。問題は、どれだけ深刻な数字となり医療がひっ迫するのかだが。
さて、燎原の火のほてりを感じるこちらの圏域は、このさきどうなっていくのだろう。「ステージ4」になっちゃえば、「緊急事態宣言」があのクビチョウからいやいや要請されてしまい、「県外に出ることまかりならん!」との立札が県境に掲げられるのだろう。
花の季節、青葉の季節、いちばんいい季節を目の前にしてである。
ことしも、苦汁は続くのか・・・・
それとも、「緊急事態宣言」の言葉の軽さに、首都圏のヒトビトのようにうっちゃるか・・・
羽黒山の不動明王さまも怒ってます (編集)