平成最後の年である2019年の春をもって、マラソン、トレラン、トライアスロンなどの運動会イベントから卒業していたのだが、唯一、ただただ島旅をしてみたいという理由で、昨年エントリーしていた新潟県粟島でのイベント「粟島一周エコマラソン」が、コロナのために1年順延となっていたので、「4月25日か、さあ、そろそろ体重を落として練習するか」と意気込んでいたが、主催者のHPをのぞいたら、3月14日付で今年も中止の発表となっていた。
粟島は無医村ということで、まんいちコロナ感染者がでると、大混乱におちいるとの理由らしいが、現今の全国的リバウンドと変異ウィルス拡散の状況から察すると、至極当然の意思決定だろう。
ということで、「人生最後のマラソン大会」と位置付けていた大会も、コロナ砲の着弾を受けて、あえなく日本海に沈んでいった。
ただ、大会はやめたが、生命維持のためにはやはりゆっくりでもランニング的な行動様式は、まだまだ続けべきだろうという「天の声」がこだましているのであって、粟島にも飛島にも、天売にも焼尻も、隠岐にも壱岐にも、まだ足を踏み入れていない島々に渡って、50代に盛んに行っていた旅ランによる周遊は続けてみようという気になっている。
ワクチン接種がひと段落するだろう、再来年頃には、まず粟島に渡って、日本海に沈む夕日を眺めながら1周しようではないか。
さらに、奇跡的完走という「人生最大の良き思い出」となっていたUTMFは、これも4月末に開催予定とされていたが3月16日付で中止のアナウンスが出された。こちらは、大会直前に中止すれば更なる財政ひっ迫となり来年以降の大会継続困難という理由である。これも現今のリバウンドと変異型ウィルスの拡散状況をひと月先という想像力により決定したもので鏑木委員長の英断である。
今年は、海外選手のエントリーをやめて、万全の対策を講じようとしていたのだろうに、大会関係者の苦悩は尋常ならざるものだろう。
コロナ禍での大会を開催者は、「今の状況だと、開催時はこうなるだろう」、「万一大会により感染拡大したらこのような責めを追う」という想像力が必要で、より謙虚な姿勢が求められるのだが・・・
どうだろう「7月のオリンピック」。組織が巨大になるほど想像力が欠如しているのではないか。直前になればなるほど中止の決定は、さらなる損害の拡大=税金の無駄遣いということになるのではないか。
いきがっていないで、潔く引いたらどうなんだ。
あの人の「5本の柱」なんて、「打つ手のない人たちの考えた打つ手」なんだから。
青葉山にて 3.19
ユリ科のショウジョウバカマ(猩々袴)が咲きだしていた。多年草で、スプリングエフェメラルの仲間だというが葉っぱだけは冬でも青々とした元気者だ。6個の花被片に6個のおしべを持つ花が集まって、まるで暗い腐葉土に灯る線香花火のようだ。
フキ(蕗)の花 (フキノトウ)
思わずむしって帰り、フキみそや天ぷらにしたいフキノトウも、フキの花の集まり。雄花と雌花があるというが、星状の花が開いているのが雄花、筆先のような花が雌花だとか。この日出会ったフキノトウも星たちが見えるので雄花だろう。
よおくみると、美しいクリーム色の星たちだ。