かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

山で息を吸うことも、雪を食べることも、雪でお湯を沸かすこともできないのか

2021-03-01 13:03:33 | 日記

2リットルの自然水、パスタ、納豆、ほうじ茶、焼酎200ml、シイタケ、トマト、シャンプー・・・とある1日のスーパーでお買い物商品だが、水や焼酎のペットボトル、パスタやお茶の袋、納豆や野菜のパック、シャンプー容器すべてプラスチック素材が使われている。

家では、ゴミの分別用に、「燃やすゴミ」と「プラゴミ」のゴミ箱があって、毎日料理をするたびに不要になった食品パック、包装袋やシートで、すぐに「プラゴミ」用ゴミ箱はいっぱいになる。

市役所のお達しで分別回収された「プラゴミ」は、てっきり「再生ゴミ」として再生されて「資源の循環活用」が行われているのかな、と思っていたのだが・・・・

昨夜NHKスペシャル「2030未来への分岐点・プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界」を視聴して、またまたショックを受ける。

まず、その回収された「プラゴミ」なのだが、リサイクルされているのはたったの9%、12%が焼却されてCO²を放出し、残りは埋め立てなど地中に埋められ、その中からいくばくか海などに流れだすのだという。

番組では触れられていないが、リサイクルされないゴミのうち年間150万トン近くが、東南アジアなどへ輸出されているのだというが、番組では大量にプラゴミを輸入しているマレーシア(日本より中国が多いのだろうが)が、いま「プラゴミ」による汚染であえいでいる。

海に流れた「プラゴミ」が、エサと間違がって海鳥やカメなどが食べて、いのちの危険にさらされていることは知っているが、波や紫外線などで細かく砕け、マイクロプラスチック(1/1000ミリ以下)となって海中を漂い、プラスチックに添加されている「難燃剤」や「紫外線吸収剤」などの有害物が食物連鎖によってイワシやマグロなどのお魚に高濃度に汚染されていていき、それを摂取した人体の血液や細胞に蓄積されて、未解明のところもあるが、汚染物質が生物の成長を阻害したり、母親の胎盤に付着して胎児のからだに悪影響がでることが心配されている。

NHKスペシャル

 

ああ、恐ろしや、こないだ、オイラはヴェジタリアンになっても、魚は食べたいから「ペスコ・ヴェジタリアン」ぐらいだったらやってもいいと思った矢先なのだが、こんな情報に接したら、シャケやホッケやイカの塩辛も安心して食べられないということになる。

 

さらに、驚いたことには、マイクロプラスチックが、スギ花粉と同程度の大きさのナノプラスチック(1/1000マイクロ以下)という微粒子ほどに分解され大気中に拡散して、偏西風などに乗って、標高1000m以上の高山帯に吹き飛んでくるのだという。大学の先生が、高山の樹氷を回収して分析したところ、なんと1リットルあたり5000個から10000万個のナノプラスチックが混じり込んでいるということである。

オーマイガット!高山で息を吸っても、雪を溶かして水を作って飲んでも、汚れてない雪をカップにとってあずきをぶっかけてかき氷にしても何万個のナノプラスチックそれも「難燃剤」などの有害物質を大量に体に取り込んでしまうことになる。

医療用高性能のN95マスクやゴーグルを装着して山を歩けというのか・・・

そうとう深刻な問題である。どうする人類!どうするオイラ!

 

♪~

海行(ゆ)かば

水漬(みづ)く ナノプラ ~

山行かば 草むす ナノプラ ~

プラゴミの 辺(へ)にこそ死なめ

うらめしや~(涙)

~  ♪


 春三月、北国のドロヤナギもうっすらと緑がさしてきたような気がする。

 

    

 

    

 

 

広瀬川の川面では、まもなく北国に帰らんと、キンクロハジロのカップルが仲良く漂っている。川のエサにはナノプラが入ってなくとも、雪解け水が流れ込んでいる。元気に北国に飛んでいけるのかな。

 

     

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