かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

こんにちは、腐生菌さんたち!

2024-10-23 14:16:38 | 日記

今年の夏、毎週少なくとも1回は訪れようと意気込んでいた泉ヶ岳周辺ではあるが、富士山以来の体調不良や北アルプスだ、大人の休日パスだ、ドジャースのポストシーズンだと騒いでいるあいだに、気づいてみれば、もう10月も後半に入ってしもた。

そんなことで、泉ヶ岳始発のバスに乗ったのは、(このブログの記録によると)あのチチタケと初めて出会った8月22日以来と、もう2か月ぶりであることに驚く。

当初の計画では、まずいつものように泉ヶ岳に登り、秋色に染まった船形連峰を眺めて、後半は秋キノコたちとの出会いを楽しむというものであったが、登りはじめに「チチタケ」の群生を見つけたのでそれの採取にいそしんだのだ。だが、それら「チチタケ」から滲み出してきた白い乳が、黄色に変色したので、持参した図鑑を確認したところ同じ仲間だが「毒」とされていて、乳が辛い「キチチタケ」ではないかと疑念が生じ、実際その乳を少し舐めてみたが、やはり辛かったので、キノコたちには大変申し訳ないが採ったそれらをみなやぶかげに捨てた。(ああ、はずかしい。)

その先の登り口で、平坦に開けた場所があったので、すこし違ったキノコが生えていないか歩いてみたら、なんと朽ちかけた広葉樹の影にあこがれのナメコが生えていたではないか。まだ幼菌から傘の開いたものまで、虫もつかずいい状態で生えていたので、両手に余るほど採取し、ザックに入れていた専用かごに静かに入れた。

この日は、登り初めから、毒であれ憧れであれキノコたちとの付き合いに夢中になり、もう山頂に登る計画をナシにして、秋キノコとの出会いをメインの目的に切り替え、周辺を7キロばかり歩いた。

結果、同じような枯れ木の幹にヌメリスギタケモドキ、ムキタケ、ヤマブシタケ、根元にナラタケ(北海道でボリボリといわれていたオニナラタケか)と出会い、地面の朽ちかけた木の切れ端にに束生したクリタケにも出会うことができた。

すべて枯れ木に生えて森の木の分解をお手伝いする「腐生菌」たちであり、不思議なことに地面に現れるシメジの仲間やイグチの仲間の「菌根菌」は、標高200メートル程度の里山である青葉の森と比べると、ほとんど出ていないというありさまだった。

覚えたばかりのウラベニホテイシメジやサクラシメジ、金タケといわれるアイシメジや銀タケといわれるシモフリシメジは、その影も姿もなかった。地質なのか、標高なのか、季節なのか、その理由は不明だが、やはり同じ山域に週一でも足しげく通うことが、キノコたちを知る要諦なのだと自覚する。

しかし、10月の後半戦の泉ヶ岳界隈、まじめに探そうとすればナメコを代表とするうれしい「腐生菌」たちに出会えることが分かったので、週末また出かけてみよう。山頂付近が色づき始めているので、今度は錦秋に染まった?船形の山々を眺めてからにしようぜ。

 

 

ナメコは、一晩水につけて置いたらヌメリが増し、笠に付いたごみが取れやすかった。

 

大鍋の塩水にナラタケ、クリタケ、ヌメリスギタケモドキ、ムキタケ、白いヤマブシタケを入れ虫やごみの追い出し作戦

 

 

大方採取してから、ナメコさんたちを撮影したためさびしい映像となったが、幼菌さんたちはかわいい。

 

 

 

カサのぬめりとツブツブもようですぐに図鑑と同定できたヌメリスギタケモドキさんたち

昨夜の試食では、ナメコよりも食感よかった!

 

 

高い梢で食べられずに済んだムキタケさんたち

 

 

クリタケさんたち

 

 

 

 

 

 

 

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