この年の初湯は、まず鳴子温泉の公共の湯「滝の湯」へ。いつの間にか料金が倍増していて300円となっていたが、公衆浴場と言っても、そんじょそこらの銭湯じみた風呂釜とは異なり、それこそ滝のような白い硫黄泉がゴンゴンと惜しみもなく流れ落ちていて、この滝音を聴きながら比較的熱い白い湯のヒバ風呂どっぷり浸かると温泉の国に住まう歓びがこんこんとわいてくる。鳴子とくればこの湯、年の始まりにふさわしい入湯である。
わずか2時間半ばかりの滞在時間だが、「滝の湯」をでたあと鳴子温泉お気に入りの湯船「旅館すがわら」の美肌の湯へ。酸性の滝の湯とは真逆のアルカリの泉質が、体に優しく、ここの湯にはいつも「安らぎ」というものを感じる。滝の湯と異なりやや温めなので、「黒湯」と言われる露天と、よりアルカリ度の高い内湯にかわるがわる入れば小1時間でも短いのかもしれない。500円と公共の湯並みにリーズナブルなのもお気に入りの一つだ。
鳴子温泉は「鳴子七湯」というほど様々な泉質が楽しめる。七日間このあたりに通いつめてもいいくらいだが・・今日はどこの湯に行こかな。天気予報っと。
小雪舞う滝の湯の屋根から湯気がもうもうと立ち上がっている。
かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山
笹ヶ峰(ささがみね・1860m・日本三百名山№192)
瓶ヶ森~伊予富士に連なる石鎚連山の二百名山。山頂部が丈の短いシコクザサで覆われ展望も抜群だ。
コメツツジの群落で有名とのことで、開花期は白い花、紅葉期は紅色に染まり、さぞや美しい風景が広がるのだろう。メインルートの丸山コースの途中には休業中だが避難小屋として利用できる丸山荘やキャンプ場もあり、そこを起点にあちこち散策するのもいいだろう。しかし、石鎚連山の山々は、公共交通機関の鉄道駅やバス停から登山口までは遠く、「車を運転しない族」にとっては僻遠の山々なのが惜しい。
「登山のYoutuberりょうじ」さん提供「四国の隠れおすすめ山」(旧寒風山トンネル南口~桑瀬峠~寒風山~笹ヶ峰山頂)
日本全国の山を紹介してくれている若手Youtuberで、丁寧なガイドをしてくれています。