「球磨人吉の中世鰐口」冊子を作るときに「半ページぶん空いたので、コラム的に「忌み嫌われた四」というのを書き入れました。写真の鰐口は“高尾野薬師堂”のものです。印刻された文字の右に(私が落書き)しています。(明應▢乙ウ歳卯)です。4の字を嫌って▢の異体字で書かれています。「卯」の下には「月」と書かれています。卯月ですから4月のことです。4が二つもあったので年号は▢で月は卯月と、四を嫌って書き表したのではと思っています。
昨日、何気なくラジオを聞いていたら(八戸)のことが。青森県と岩手県に(一戸)から(九戸)までの地名があるそうで、しかし、(四戸)はないとありました。八戸のことは知っていましたが、まさか一から九までとは知らなかったのでビックリでした。そして四がないとのこと、ネットで調べたら、いつのときから四戸は無くなったとかも。はっきりわかりませんが「四」という字が「死」につながることから忌み嫌われて使われなかったのではと思っています。
0から9まで、たった10しかない数字でいちばん嫌われている?「4」です。ちょっと可哀そうですが、高尾野の「4」は可愛らしく見えます、異体字とはむかしの人の今に伝える智慧のように思われます。
夜は町内女性部の会に出席しました。
今日の天気()