いわゆる“むかし話”には面白いものが残っているものです。先日、上村の雲羽神社に行ったとき、文化財案内板が立てられていました。そこに『上村の私雨わたくしあめ』というお話も紹介してありました。はじめて聞いた話だったし面白かったので、そのままの文で紹介してみます。
そのむかし、上村の「くもんは(雲羽)というところで、雷さまが空でつっこけられて、地上に落ちてこられました。その雷さまは、なかなか空へは戻れずにいました。そうしたら、近所のどこかの婆さまがやってきて、「やんもこ(荷い棒)を立てて、これであがりたもれ」と教えたそうです。雷さまはようやく帰ることができるようになりました。そして婆さまに「お礼は何がよいか」と言われたので、婆さまは「わたくしにゃ雨たもれ」と言われたそうです。それから白髪岳に雲が掛かり雨が降ると湯前にも雨が降ってくるようになりました。それは、なぜかといいますと、その婆さまは、湯前の生まれで、湯前からこの地に嫁入って来られたということです。それで、湯前では、白髪岳に雨がかかれば、これを「上村の私雨」といって感謝したそうです。湯前ではこの話が残っているそうですが、上村ではきかれなくなったということです。」
話は変わりますが、音ばかりして、とうとう雨にならないのは、「大畑夕立おこばゆうだち」というそうですが、大畑でいくら雷の音がしても、湯前では雨にならないことを言うのだそうです。そのことから、返事ばかりして、ものにならんという者を「大畑夕立」というのは、このことが由来するというそうです。
何かついでに大畑に由来するの話も書かれてあって面白く思いました。このようなむかしの話を案内看板で知るとは思いませんでした、故郷のむかし話もどうにか残していきたいものです。
孫ムスコたちはPK戦で負けて帰ってきました。今日も寒い一日になりました。
今日の天気(一時)