言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

引継がれてきたことが

2021年01月12日 | 歴史探偵

     

 写真は先日初めて行ってみた中神町馬場の子安観音堂内の板書きです。地域の観音堂を守るために地域の方で約束事が書かれてあったのです。

(観音さま御茶立て覚え書)・・内容は(お茶たての日 旧暦6月17日)(当番 馬場婦人会にて班ごとのもち廻りとする、班員の増減により当番班の分割・合併は、その時の状況により話し合って決める)(大豆は二升(約3キログラム)準備する)(平成7年7月14日 慣例を記す)

と書いてありました。これを読みながら何となく微笑ましく思いました。ここの集落ではこの観音堂を中心にまとまっている、地域のつながりを感じたのです。みんなで協力し合って地域のお堂(仏さま)を守っていく・・そして仏さまに守られて毎日を過ごしていくというのを感じたのです。お堂の中もきれいに掃除してありました。供え物もきちんとあげられていました。

 各集落には必ずと言っていいほどお堂やお地蔵さまが座っておられ、地域の安全を守っておられます。しかし、残念なことに、ほおっておかれているのではと思われるお堂を見かけることがあります。いつ掃除されたのだろうという所にもしばしば出くわします。人が少なくなったのか信仰心が薄れたからなのか分かりませんがお堂のご本尊さんは嘆かれているのではないでしょうか。

 そんなときに出くわしたお堂でした。嬉しく思いました。こんな地域の絆がいつまでも続くことを願っています。これまで引き継がれてきたものを(いま)断ち切ることはできないからです。

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