心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

母の好きな花

2017年06月10日 | 母のこと
母は今年誕生日が来ると85歳になる。
自分でもこんな年になるまで長生きするとは思わなかったと、ことある毎に言うのは、長年、二つの持病に悩まされてきたからだろう。わたしが子供の頃もよく病院に通っていた母の姿が目に浮かぶ。それでも昔は痛み止めの薬も効いてくれて、飲むと病気を忘れるくらい動けたものだと言う。もう今は痛み止めなどなんの慰めにもならないのだろう。

そんな病気を抱えた母は、近年とみに動きが緩慢になり、そろりそろりと家の中も歩く。外を歩くのは至難の業でもあり、庭を見てきたりするとそれだけでもう疲れた顔だ。
少しだけ歩く、それだけで疲れるのだから外に行かなければいいのに・・・ と思うが、母にとって庭を見ることは楽しみでもあり、気休めでもあるようだ。庭といっても猫の額ほどの狭い場所だけど、ずっと一人で作ってきた。亡くなった父は庭いじりには無縁な人で家の中で囲碁を打ったり、野球観戦したりといったことが一番好きな人だったから、父に庭のことを頼むのはしなかったようだ。だから父は植物の名前を知らない。人の名前はしっかり覚えているけどね。
人には得て不得手があるもんだと母が言う。「父さんが庭いじり苦手だったから、逆にわたしは好き勝手にいじることができたんだよ」と笑っている。

母の庭にはどれも小さな花ばかり。大きな花はシャクナゲや鉄線くらいだ。
可愛らしい花がいいという。わたしもそうだ。特に母の好きな花は都忘れだと。わたしもそうだ。親子だね、好きな花が同じだね。
薄紫色が好きなのだろう。だから紫陽花もよく植えていた。雨に打たれた紫陽花はいいねぇと嬉しそうに見ている母の姿が目に浮かぶ。
母の好きな色、好きな花。そんなものが目に入るところにあるだけでなんとなく嬉しくなる。目を細めて見入る母の姿はなんだか可愛い。

わたしが台所に立っているときに、叔母とふたりでなにやら話をしている。時折ふたりの笑い声が聞こえてくる。わたしが顔をひょいと出すと笑っていた二人がわたしの方を見る、笑った顔のままで。
母の目が三日月のように見える。「笑うと目が三日月になるね。見ているだけでなんだかこっちも笑いたくなるよ」と言うと、母が「そうかあ? 三日月みたいだってが?」ときょとんとした顔をするのを目の端に入れて、わたしはまたガス台に向かう。わたしの後ろでまた叔母と二人笑う声が聞こえてくる。

あぁ、こんな何気ない時間が好きだ。

母が好きな都忘れ、まだまだ咲いていてほしい・・・


すみません、大新聞にたてつきました

2017年06月10日 | ほんのすこし
なんてこった、です。
まるで鬼の首でもとったかのように、記事をアップしたわたしです。

ちゃんと新聞を隅々まで読めばあんな記事を出すこともなかったのに・・・
そんな反省を踏まえて、消すことなく自分のバカさ加減を露呈するままにしておきます。

新聞の番組表に某俳優が掲載されたままだということに驚き、そのことについて書いたわけですが、ちゃんと本紙にはそのことについて詫びた文章が掲載されていました。

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読者のみなさまに おわびします

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内容を読む限り、やはり想像した通り印刷済みだったのかと、そして折り込み段階での抜き取り作業が間に合わなかったところもあると。それにからくもわたしの場所が当たってしまったのですね。
それなのにあたかも点取り虫のように鼻を膨らませてここにアップしてしまったわたし、なんというおバカさんでしょうね。
取り上げたことはもう消せないので、本当に申し訳ないです。
自分の軽はずみを嘆くと共に、書くことで自分は「優越感に浸っていたんじゃないかと思えます。
本当に情けない。
土曜の朝、憤慨したり、嘆いたり。
なんとまあ、忙しい週末でしょうね。ふぅ~。

寝床で今日のスケジュールをあれこれ考えていて、午前中はあそこに行って・・・とか思っていたけど、急にしぼんでしまいました。外は雨、冷たい雨が心に沁みる・・・
ぶぅ、今日はふて寝だ(笑)

それにしてもほんっとにすみません。今度からはちゃんと隅々まで読んでから書きます。

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きちんと本紙を読んでいないということが、しっかり知られてしまったわたしです。そして早とちりの最たる人間であるということも。
本紙にはちゃんと新しい番組表が、しかも別の方が出るドラマについても書いていました。穴があったら入りたいとはこういうことを言うのかと昨日から自分が嫌になっています(といっても回復力は早いが)。しかもタイトルの付け方が『思わせぶりだったために、こんな内容でがっかりといった感じだっただろうなと。

まあ、自分が気にするほど皆はあなたのことを気にしていないわよ、とは友人の言葉だったけど。それだけが心の救いだわ・・・これからはよくよく吟味して書かなければ。反省ばかりの一日だったな。

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どうしちゃったの?

2017年06月10日 | ほんのすこし
昨日、母のところでは叔母と三人、芸能ニュースで持ちきりだった。
あの「ウォーターボーイズ」や「のだめカンタービレ」に出ていた俳優の事件についてだった。もうがっかりもがっかりで、しかもこれから放映されると楽しみにしていたドラマが全てパーになるというおまけ付き。
なんてこった・・・ って思ったんだけど。
主役だし。
仕方ないんだろうなあ。
NHKだからできる判断なんだろうなあ。とか話していてね。

今朝、なんだか早く目が覚めちゃって。新聞を開いたわけですよ。
土曜日は特別で本紙の他に週間番組表とかがついていて、それが結構楽しめる。まず一番にそれから読み始めるのだけど・・・だけど?
えっ、これでいいの? って思っちゃいましたよ。
番組表のトップにあの俳優がどどんと載っていて、しかも放映中止になったドラマのことを書いているじゃないですか。

これ、チェック忘れたんじゃないの?
放映されない番組のことをしかも彼の記事入りで放映されるような形で書いているのはまずいと思うなあ。
印刷に間に合わなかったんだね。
それにしても罪なことをしてくれたよ、あの俳優は。新聞にまで余波を作っちゃって。

怖いね。芸能人が注目されるのはわかるけど、仕事が多岐にわたっている人が事件を起こしてしまうと周りの数え切れない人に影響を及ぼしてしまう。そのことを頭の隅に置いて決して忘れないように行動しなくちゃいけないんだな。芸能人は大変だね。ほんとに。せっかくの才能がこんなことで消えるなんて、きっと彼自身が一番がっくりきているんだろうね。人気が出て、自分の中に驕りが出てきたんだろうかな。それにしても最近は芸能人がらみの事件に結びつくニュースが多くなったねと母に言うと、「もう昔みたいに隠し通せない、握りつぶせない、そういう力関係の問題があるんじゃないの」とサラリと言われた。
お母さん、さすが芸能通だね。

今日はもう歩かないって決めた。曇天で寒くてストーブをつけている。なんだかのんびりしたくなった。