渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ビリヤード

2023年05月03日 | open



岡山県水島からの帰りは下道で
約80kmを帰って来た。
玉仲間と馬鹿話をしながらの珍
道中で。
ずっと車内で与太話で大笑いし
ていた。
広島県内に入り、晩飯食べた所
の隣りは、たまたま知り合いの
店だった(笑
エフレンたちも何度も来ていた
元プロの店。
「元プロ」という人はかなり
多い。

本日の撞球内容は体たらくで、
5先を2セットと3先を1セット
やってマスワリが出なかった。
マスワリの9番穴ガコ飛ばし
8番飛ばしが各2回あった。
よくない。
いくら1.6玉穴幅の激渋台とは
いえ、全て正確に入れまくらな
いとならないだろう。
ただ、5先は私が2セット取り、
3先も私が取った。
普段撞いている台は1.9玉幅
穴の台で、ノーマルやトーナメ
ントエディションよりはきつい
のだが、やはりカップ開きの
1.6穴台はポケットが狭くてか
なり渋い。
とても厳しいセッティングの
台だ。
奥のクッション絞りが更に狭
いので、穴ガコガコで出てく
るシュートも何度もあった。
スピードシュートではなく、
スッと入れないと落ちない。
穴前の玉でさえ、ポケットの
クッションに当てると入らな
い。
こういう渋い台が良い。
完全に玄人向け。
店に入ったら通されたのがこの
台だった。


普段撞いている台のポケット。
これでもノーマルよりは遥かに
渋いのだが、本日の台は久々に
痺れる台だった。
だが、それがいい。


こういう台は穴は狭くとも、ス
レートの穴カットが手前なので
落とすのは難しくはない。


サクランボ

2023年05月03日 | open







サクランボが実り始めた。
赤くなった実は食べ頃。

激渋テーブル

2023年05月03日 | open


ここは撞球場、棒石。

激渋台。


懐かしき1.6玉幅くらいか。
私の東京のホームが1.6だった。


以前のマスターの手作りのハイ
ベンチ。この前の店舗の時から
あった。


良い店である。


龍雲

2023年05月03日 | open


空にはホワイトドラゴン。

パウダー

2023年05月03日 | open



私は昔も今もビリヤードは素手
でプレーする。
だが、パウダーは使わない。
パウダーとは、滑りをよくする
ために手やキューのシャフトに
塗る粉の事で、ベビーパウダー
と同じ成分だ。てんかふ。

なぜパウダーを使わないかという
と、ビリヤードを始めた1986年
に最初に教わった人からの助言
があったからだ。
手に汗をかいている場合、パウ
ダーが汗を吸い、なおさらベタ
つく現象が物理的にある、と。
パウダーに頼るよりも、よく
手を洗って、都度タオル等で
手とシャフトを清拭するほう
が結果的には滑りを保てる、と。
私がビリヤードを始めた頃は、
ごく普通にビリヤード場には
パウダーが置かれていた。
その後、改良版で固形石鹸の
ような固めたパウダーが登場
したが、これは主としてシャ
フトに擦って滑りを良くする
製品だった。

私はパウダーは使わない。
手袋も使わない。


クリア塗料

2023年05月03日 | open


私により再ステインとクリア塗装
されたキュー。





私がキューのクリアコーティング
で一番使うのは、ニトロセルロー
ス含有の油性のラッカーだ。

最終仕上げのケミカルはプラモ用
ケミカルも使う。
二液性ウレタンも使う事もあるが、

その場合、キューの木部は完全
シールドとなり、木を閉じ込め
て殺す事を理解するのが前提と
なる。
キューの振動収束は弦楽器と似た

原理が働くので、どのような方向
性のキュー設計が為された作であ
るのかによって外皮であるクリア
コートの種類を選ぶ必要がある

また、カチカチに硬く固めるバット

であろうと、薄いラッカー系クリア
で木の振動をテーパー設計によって
収束させる構造設計のバットであろ
うと、シャフトの質性との相性に
よってキュー性能は大きく異なって
来る。
トータルでの俯瞰的設計思想が無い
とキューのバランスの取れた製作や
リペアはできない。
ただ見た目の表面を綺麗な鏡面に
しただけでリペアしたとはいえな
い。
そのキューが持つ本来の味、製作
段階の設計思想をキューを介して
理解する事を抜きにしては、キュー
をいじる事はできない。
「モノヅクリ」で作られた物を台
無しにするからだ。
それは、物を作ったり、改造したり、
リペアしたりする人間はやっては
いけない事だ。
「刀は研ぎ次第」とも云われる所以
がそれである。


五月蠅

2023年05月03日 | open


五月は蠅が多いらしい。


映画『3時10分、決断のとき』(2007)

2023年05月03日 | open



何度観ても、良い映画は良い。
本作は1957年作品のリメイク
だが、前作
よりもずっと出来
が良い。


役者の演技が冴える。
銃器や被服、銃撃シーン等も

極めてリアルで誤謬が無い。
だが、俳優さんというのは流石
なもので、クズのカス野郎を演
じたら、本当にクズのカスにし
か見えない。

まず、こいつ。
強盗団の無法者ベン・ウェイド
を護送する鉄道会社の資本家に
雇われた護衛。
こいつは主人公の開拓農民の
家を焼き討ちした。地上げの
手段として。
面からしてカスまるだし。



寝てる間にフォークで喉をグサ
グサに刺し殺されればいいのに
と思っていたら、ベン・ウェイド
にそうやって護送中に殺された。

そして、こいつ。
人間のクズのカスの典型。
ベン・ウェイドの一番の手下。
スコフィールドを2丁拳銃で使う。



面からしてカス。
見てるだけでムカつく。
至近距離から心臓を銃で撃ち
抜いてやりたいような芯から人
間のクズ。
と、思っていたら、このクズは
ラストシーンでベンを護送する
開拓農民を撃ち倒した際に、護
送開拓農民の脚が過去の戦争で
片方不自由になっていた
のを侮
辱してニタついて笑う。


そしたら、主人公の農夫に友情
のようなものを感じていた親分
ベン・ウエイドに即射殺される。



手下たちも全員片手早撃ちで
連続射殺。







おまけに若頭のような一番手下
のカスに対しては、一発くらわ
せただけでなく、近づいてから、
そいつのもう1丁のスコフィー
ルドを取って、
ベンはクズの心
臓を撃ち抜いてトドメを刺す。


よい気味ぢゃ。
クズにはこれが正解だ。


そして、ベンは手下の若頭のクズ
殺された護送農夫とその息子
駅に残し、自らユマ行き
3時10分
の護送列車に乗る。



主人公の護送農夫は死んだ。
彼を尊敬する10代の息子に大切
な事を教える気概を見せて。



だが、ベン・クエイドは実は
ユマの刑務所に2回収監された
ことがある。
そして2回脱獄した。
今回は収監される前に列車から
脱出するだろう。
それは、ベンが口笛を吹いたら
従順な彼の馬が列車を追いかけ
るラストシーンだから。



アウトローのベン・ウエイドは
8歳の時に母親に捨てられた。
駅でこれを読めと聖書を渡され
た。
読み終わるのに三日かかった。
母親は列車に乗ったまま帰って
こなかった。
劇中、よくベンは聖書の中の
言葉を言う。
だが、「8歳の時に一度読んだ
だけ」との事だ。
彼は護送農夫の息子に言われた。
「良心はあるだろう」と。
その時にはベンは答える。
「良心などを持っていたら、本
の悪人にはなれない」と。
だが、手下のカスを即座に射殺
したのは、護送してきた農夫を
手下が射殺した上、足が不自由
な事を侮辱したからだ。
そして、手下たちを全員射殺
する前に、ベンが手にして眺
めた自分のピースメーカーの
グリップはこれだった。
ここに、この映画作品の最後の
展開の意味があった。
ベンがよく口にしていた「箴言」
である。



アカデミー賞ノミネート作品。
できれば、新宿ピカデリーで
観たかった。