渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

1880年代のアメリカ西部の物価

2023年05月02日 | open
 
 
西部劇の時代の物価。
大体1ドルが今の7,000円〜1万円
くらい。
カウボーイが1週間働いて5ドル
程だったから、賃金安い!
一ヶ月休みなしで働いて給料が
15万円程か。
ピースメーカーが12ドル20セン
ト。約8万円台。
100年後の1988年で、アメリカ
人の友人によると、くそ高い
スタームルガーのGP100リボ
ルバーが6万円で、高すぎると
か言ってた。
リボルバーは5万以下だろ、み
たいな事を言ってた。
1980年代当時、コルトSAAは
プレミアムがついて18万円程
だった。
通常はコレクション・アイテム
でシューティングなどには使わ
ないと友人は言ってた。
まだカウボーイシューティング
が流行る前の時代の事。
その後、カウボーイシューティ
ングが大流行して、ルガーが
バケロというSAAもどきを発売
して人気出た。
かなり安いらしい。
安全性も高いので、今は実弾
抜き打ち競技では高額なコルト
ではなくスタームルガーが多く
使われているようだ。
 
ルガー・バケロ。
スペイン語でカウボーイの意味。
アメリカ在住だったら、これは
1丁買うだろうなぁ。

スペイン語のスラングでは間抜
の事を「バカ」と言うらしい。
で、イキッた間抜けの牛飼いを
バケロと言うそうだ。
アメリカのスラングの「ヘイ!
カウボーイ!田舎に帰んな」と
言うのとほぼ意味は一緒みたい。

磨ぎ、塗り 〜日本刀に似たキュー〜

2023年05月02日 | open
 

クリア塗りが乾いたら磨いで
行く。#1000〜#2000まで。
 
均し磨ぎをするとこのような
細かい削りカスが出る。


研磨して平らに均して、そして
また塗る。その為の最初の磨ぎ
段階。


磨ぎ出し工程では撫でるように
空磨ぎをする。優しく。


実に良い杢目だ。


カーリーとキルテッドの混ざり。
36年前の角材の時には全く分か
らなかった。


こちらは磨ぎ前のフォアアーム。
カーリーが出たメープルだ。


まるで日本刀の地肌のよう。


見れば見るほど日本刀。
カーリー部分は日本刀の映り
にも似ている。


このあたりは山城伝粟田口の
日本刀の地肌のようだ。
地錵(ぢにえ)が鱗のようにびっ
しりとつく作風の刀の肌目。
これは磨ぎ出し前の状態。

メープルの良肌のキューを私
が「撞球剣」と呼ぶ意味がご
理解いただけるかと思う。
複雑な杢目を見せるメープル
素材のキューは、肌目が日本
刀にそっくりなのだ。
今は真っ黒キューが大流行だ
が、こうした質感を持つメー
プルの材料を真っ黒に塗る
は、とても勿体ない。
 
スリーブのみ1回目の磨ぎが
終了。
また塗る。
それを何度も繰り返す。


塗り2回目。
砂吹きからの本塗装の1回目。
砂吹きは数回に分けて短時間
で行なう。


乾いたら磨ぎ出す。
何度も塗り、乾燥、磨ぎを
繰り返してクリアの層が厚
くなったら、最終的には軽
く水磨ぎをする。
それまでは優しく空磨ぎ。
 
クリアコートは塗りの技術も
大切だが、もっと重要なのは
磨ぎだ。
研ぎではなく磨ぎ。
機械を使った研磨ではなく、
指先に全神経を集中させて、
僅かなミクロン単位の凹凸
(おうとつ)さえも感知しなが
ら均して行くように撫でて
磨ぐ。
完璧に平坦になるように磨ぐ
のだが、足つけも兼ねる場合
の研磨と均しと磨きの三種が
あるので、それを使い分ける
ように手磨ぎをして行く。
 
それがうまく行くと、クリア
塗装はこのような仕上がりに
る。
今回、この時と同じ塗料を使
っている。
ウレタンではない。
 
今回1年ぶりにリペア塗装して
いる私のキューが出来上がっ
た頃の撞き。
6年前に完成した。
30年かけて(笑
材は東京下町の職人さんか
けて貰った江戸前の木材。
採れたのは北米東北部だが。

楽器やビリヤードキューのクリアコーティング

2023年05月02日 | open



木製家具などのクリア塗装では
防護的な観点からはウレタン等
が特性的にはかなり優れている。
ところが、ビリヤードキューや
楽器のように木部の振動が機能
に影響する物の場合、単に塗膜
の防護性の良し悪しのみでクリ
コートのニス等の種類の良し悪
しを語る事はでき
ない。
ビリヤードのキューにおいては
木部を動かすのか固めるのか、
木を殺すのか活かすのかでクリア
の塗膜の種類を選択する必要が
ある。
楽器でもヴァイオリンなどは
ニス
の種類と塗り方如何で音質
変わるので、専門職人でないと
ヴァイオリンのリフィニッシュ
はできない。

ビリヤードキューの場合、日本
国内のリペアショップではウレ
タン吹き一辺倒である傾向が

強いので、たとえばTADキュー
のように、ヴァイオリンのよう
ニスにこだわっている製作者
作品の本当のリペアはできて
いないと思われる。
日本国内と米国の一部では、
ただ表面をきれいな透明コー
ティングができるとリペアで
あるとする傾向が異様に強い。
これは楽器の世界からしたら
あり得ない事なのだが、実は
ビリヤードのキューという動き
を重要視する道具のリペアと
しても、本来はあり得ない事
であるのだ。
だが、見かけが綺麗になれば
リフィニッシュ完了とする
業者が日米でも多すぎる。
製作者と同じ方法でのクリア
コートでないと本当のリペア
にはならない。
ヴァイオリン等の楽器の高度な
技法や発想や取り組み姿勢に
ビリヤードキューを手掛ける
人たちも学んだ方がいいと
思われる。


<ニスの色と音についての
専門家の解説>

ヴァイオリン・選び方・ニスの色
と音は関係あるか・経年変化・
赤い色素・褪色 | サラサーテ

 


テーブルのリペア

2023年05月02日 | open



うちも30年ぶりにテーブルの
リフィニッシュでリペアしたい
なぁと感じている。

再塗装リペアのノウハウサイト
を塗料メーカーで確認すると、
屋外に持ち出しての作業になる
ので結構大変そうだ。

<テーブルの再塗装の仕方>


ツーリング中の事故

2023年05月02日 | open
 
 
私は幸いにして二輪での無転倒
無事故が数十年続いているが、
二輪での走行では事故がと
ても
多い。
(オフコース等でのコテン転び
除く公道での転倒は、
たとえ
立ちゴケというものであっても
「事故」である。事故であると
いう認識が薄いと何度もやる)
 
夏に阿蘇に友人たちと2泊3日
ツーリングに行った時、台風
の影響で南阿蘇の路面は粘土
のような泥が厚く積もり非常
に危険な状態だった。
マシンを停めて休息した場所
をつぶさに現認すると、ここ
かなり危ないよ、となっ
た。
停めた二輪を皆で少し前方に
移動させた。
暫くすると、大阪ナンバーの
バリバリの新車が坂を下って
来た。
坂を下って急に登るジェット
コースターのような道路だ。
スローダウンを合図したが、
予算した通りそこで大転倒を
してグワーッと坂をマシンが
滑り上がって来た。
我々が最初に停めていた場所
まで数十メートル滑ってガード
レールにドゴンと当たって停
止。
その次にも転倒者が出た。
我々が見ただけで3台が大転倒
で1台は廃車でレッカーだ。
他にも多くが前後輪ともずり
ずり滑っていた。
前輪からいきなりズルごけし
たり後輪が空転して真横を向
いてすっ飛び転倒をしたりし
ていた。
超低速で通過した人も転倒寸
前だ。
まるでアイスバーンのような
状態。
 
そこでの転倒者は、全員が
人身には怪我は無かったよう
なので不幸中の幸いだった。
だが、これが帰らぬ人となる
旅行きだとしたら悲し過ぎる。
 
私に無事故が続くのはたまた
まだが、皆さんも充分に
走行
にはご注意ください。
 

オートバイ事故で死亡 広島

2023年05月02日 | open







広島県内北部で二輪死亡事故。
連休中のツーリングで、3台で
走行中に衝突事故が起きたら
しい。
ツーリングで死亡するという
のは悲惨な事だ。
原因は不明だが、同一車線で
の事故なので、何らかのアク
シデントが起きたのだろう。
意識不明の方は先ほど残念な
がら死亡が確認された。



日本人初の世界チャンピオン

2023年05月02日 | open



山田浩二。1877年生まれ、
1941年没。
1912年にビリヤード世界選手
権で優勝し世界チャンピオンと
なった。種目はボークライン。
この記録は、ありとあらゆる
スポーツで日本人が初めて世界
チャンピオンになった歴史的な
快挙だった。
人類史において、人間が初めて
プラスチックを発明実用化した
のはビリヤードボールの為だっ
たが、日本の歴史上、初めての
日本人の世界チャンピオンはビ
リヤードというスポーツ競技に
おいてだった。

どうしてそういう事が起きえた
のか。
それは、日本は明治以降、撞球
大国だったからだ。世界的に見
ても非常に技術が高度で盛んな
国が日本だった。
日本は明治以降の急速な欧米化
により、先進国の仲間入りをし
ようとしていた。
事実、急激に産業、教育、医療
が世界のトップ水準まで到達し
た。
元々日本人の識字率は欧米の比
ではない程進んでいたが、日本
は明治以降全国民に教育を施し
た。高度な学問ができる日本人
も大量に排出された。
そして、中国との戦争に勝ち、
ロシアとの戦争に勝った。
結果的にアメリカにも戦争をし
かけて大敗を喫して現在まで続
くアメリカの従属国になった。

スポーツ競技には国境も民族も
無い。
あってはならないのだが、ある
のだが。
欧米において黒人の水泳選手が
いないのは、同じ水に入るのは
嫌だとする白人の差別が長年続
いたからだ。
モータースポーツでも黒人のレ
ーサーやメカニックなどはいな
い。モータースポーツは白人と
唯一の亜白人扱い(南アでは法
で規定されていた)の日本人の
みが有色人種としてレースに参
加していた。
今でも、国際二輪レースなどで
は白人による体制的差別措置が
横行している。

本来、スポーツとは、万民が
参加できて、実力勝負できる
場であるべきだ。
近代5輪はその一つの可能性を
模索したものだった。
だが、日本は周辺アジア国のよ
うにスポーツの祭典でさえも汚
職まみれだった。

日本に真の意味でのスポーツが
根付く日は来るのか。


所ジョージさんの名言

2023年05月02日 | open


所ジョージさんは言った。
「今のエコって違うから。
古い物を直しながら大切に
使い続けるのが本当のエコ
だから」
けだし名言である。


岐阜駅前の信長像

2023年05月02日 | open
 

ビルの上に立っているように
見えるが、


高い銅像台の上にある。


本物の金箔、建設費用三千万円
らしい。
支援者たちの寄付でまかなった
そうだ。
金の銅像というのは信長っぽい。
というか、秀吉っぽいか。
信長は虐殺者であると同時に、
歴史上様々な新様式を考案実行
した変革者でもあった。
評価はどうあれ、やはり、歴史
な人物である事は確かだろう。

日本におけるビリヤードの歴史 ~幕末~

2023年05月02日 | open



ビリヤードの起源は紀元前と
されているが、野外競技から
室内競技に移行したのは日本
の歴史では中世末期頃のよう
だ。
ヨーロッパ貴族が室内競技に
変更したが、そのルーツはフ
ランスともスペインともいわ
れていて定かではない。
クリケットのような玉打ち
競技がビリヤードのルーツと
されている。

室内競技に移ってから数百年
の間は、道具にさしたる進化
はみられず、ボートのオール
のようなメイスという道具で
玉を台上のゲートを通して穴
に入れていたようだ。
それが日本の歴史では幕末期
に一気に台と道具に変化が現
れた。

日本には安土桃山期にヨーロッ
パのカピタンや商人たちがビリ
ヤードを持ち込んだが、国内で
撞球をするのは鎖国後は長崎の
出島に限られていた。
やるのは全て外国人だった。

1800年代初期には、まだゲート
通しの穴入れ競技がビリヤード
だった。

同時に突いているのが何故なのか
は不明。

それが間もなく、ゲートが無く
なり、メイスの棒状部分で撞く
競技に変化した。
まだ穴ふさぎのキャロムは誕生
していない。


こんな感じだっただろう。
この紅白玉のポケット競技は
アメリカ合衆国にも西欧から
もたらされて、のちにアメリカ
独自のプール=アメリカン・ポ
ケット・ビリヤードになる。
だが、1861年の第一回全米大会
では、まだ紅白玉の穴入れ競技
だった。
そして、キューとメイス使用の
割合が半々程だった。

このスタイルが数百年続いて
いた。
最初は台の真ん中に穴があった
が、やがて岸土手(バンク)に
穴を設けてそこに落とす競技に
なった。
それがコーナーに穴を設置した
ものに変化した。
このゲートバンクホールの時代
が一番長かった。
現在のビリヤードのポケットの
形式になってからは、まだほん
の100数十年だ。


ちなみに、ゴルフも起源は
ビリヤードである。ルーツ
は同じ。
やがてそれが、屋外競技の
ままのものと室内競技の両方
に分化した。
テニスと卓球の関係に似ている。
今のビリヤードよりもゴルフ
のほうが、大昔のビリヤード
の形を残した競技だといえる。

以下のサイトに日本の長崎
おけるビリヤードの歴史の
解説
がある。

絵画から見た歴史解析で、大変
に参考になる。

絵巻・絵画に見る出島のビリヤードの変遷

 


リペアした内容(2022年4月記事から)

2023年05月02日 | open

 
<やった事>
・ジョイントカラー,再接着
・ジョイントカラー,鏡面磨き
・スリーブ,塗装剥がし
・スリーブ,サンディング
・スリーブ,磨き
・エンドキャップ,サンディング
・エンドキャップ,磨き
・フォアアーム,サンディング
・フォアアーム,磨き
・糸巻き,除去
・ハンドル,下地仕上げ
・糸巻き,交換
・糸巻き,ローラー
・糸巻き,コーティング
・シャフト,磨き
・先角,隙間埋め
・先角,面均し
・先角,ポリッシュ
・タップ,交換
・バット,リフィニッシュ塗装
・ダンパーゴム,新品改造
・ダンパーゴム,新規装着
・バット,ウエイト調整
 
ライトリペアとはいえ、なん
だかんだで、結構いじってる。

このオールド・ヴィンテージ・
キューで驚いたのは、ローズ
ウッドの本ハギがフルスプラ
イスで下まで一本物だった事
だ。
材料問題もあり、今では作れ
ない。


半世紀以上前のキューがベース
だが、リペアで復活した。
撞球性能も素晴らしく、今でも
現役のキューとして使用できる。


男女差のないスポーツ競技大会 〜スリークッション〜

2023年05月02日 | open
 
 
ビリヤードのスリークッション
の全日本選手権は、フォーマル
ウェアを着て、男女関係なく
戦する。
これこそがビリヤードである。
女性だからと特別扱いをしたり、
優勝賞金を男子の1/3にしたり
という差別はしない。
スリークッションの全日本選手
権はそれだ。
二輪競技のロードレースと同じ。
二輪ロードレースも、全日本は
男女混合で全く同条件で戦う。
それが本来スポーツにあるべき
姿だといえる。
 
この対戦は全日本の予選ながら
好カードだ。女子世界チャン
オンと伝説の不動の世界
チャンピオンのクールマンス
を破って初めてスリークッ
ション
の世界チャンピオン
になった日本人の故小林伸明
氏の子息。
その実力者同士の対戦。

それにしても、お二人のキュー
の音が素晴らしい。
バンキングの時にキューは個体
特性としての音質が一番よく
る。
二人とも、澄んだクリアな音を
キューが奏でている。
ポケットのキューも同じで、こ
の系統の音質がするキューに駄
物は無い。
 
天才少女と呼ばれた小学生だっ
た織里恵ちゃんが47歳だなんて、
こちとら歳食う筈だ(笑