2ストはツチノコのように膨ら
んだ排気パイプの途中で排ガス
を圧縮してまたエンジン側に戻
す。排出と吸引を連続して行な
うような効果でチャンバー部分
で不完全燃焼ガスを溜めてエン
ジンの内圧上昇を助長させる。
エンジンのサイクルは4ストロー
クも2ストロークも同サイクルな
ので、厳密にはストロークの違い
で2ストと4ストを分けるほうが
厳密には正しい。2サイクルでは
なく2ストローク、というように。
2ストモデルで4ストのような
パイプにしたらスカスカで全く
パワーが出ない。
また、4ストの整流効果を狙った
集合管などは、2ストではパワー
が激減してしまう。2ストは気筒
ごとにチャンバーを有する排気
管を装着するのがセオリーだ。
2気筒ならば2本、4気筒ならば
4本というように。
3気筒4本出しのようなイレギュ
ラーなスズキ車もあったが、
それは1気筒を分割圧縮させた
ので問題ない。(厳密にはあるが)
集合させるという逆は駄目。
気筒の爆発時期がそれぞれ異な
るし、抜けを良くすると圧縮が
得られないし、エンジン構造か
らくる効率化の要素を2スト集合
菅は捨象してしまう。
2ストに集合管は百害あって一理
無し。2ストにはチャンバーとい
ういわば副燃焼室のような溜め
込み圧縮室を持つ排気パイプが
無いとならない。
昔のストレートのように外見が
見える2ストモデルの排気管で
あっても、ストレート部分の内
部は出口が絞られたチャンバー
を必ず有していた。
出荷ノーマルチャンバーと社外
品レーシングチャンバーを着け
た例。
エキパイ部をクロスさせるのは
排気データノウハウからエキパ
イ部を狙い通りの長さを取りた
い為だ。ストレートとクロスで
はパワーの違いではなくエンジ
ン特性が異なる効果になる。出
力特性の味付けの問題。ノーマル
チャンバーは上か下かに降らず
に、汎用的な特性の線を狙った
チャンバーに設計されている。
チャンバーについて知らない世代
が増えているという。
それはそうだろう。2スト車自体
が今は国産新車では消滅したから
だ。
下にリンクするようなこんな箸
とフォークの違いを説明するよ
うな内容も記事になる時代だ。
多分、内燃機関搭載のエンジン車
についても、説明を要する時代が
間もなく来るのだろう。
私たちは今、エンジン搭載車の
最終世代手前として21世紀を生
きている。
説明できる? マフラーとチャンバーの違いとは
海外では復活の動きはあるものの、国内では絶滅してしまった2ストロークエンジン。小排気量でも大パワーが出るなど、4ストロークとは構造が大きく異なるため、2ストロークに...
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