だった。
トバイで死んだ時の葬式だっ
た。
生き残った雪山遊びしたイトコ
の兄のほうもオートバイ乗りだ。
フランス始め海外赴任も多かった。
帰国後は国内各地を栄転したよう
だが、都内に戻ってからはオート
バイで旅をするのを楽しみとし
ていた。その旅たるや、日本全国
を二輪旅していた。
カタナ乗りの弟が二輪で死んでも
自分は二輪は降りなかった。
理由はオートバイ乗りだからだ。
ただ、職業柄、一切交通違反は
しない。白バイのような運転だ。
答えを一言で集約すると、「危険
だから」になる。
危険を嫌って避けるのではなく、
危険を承知でそれと接し、危険を
意識的に遠ざけて身近に二輪その
ものを引き寄せたいからだ。
そして、生命の尊さを二輪に乗る
事で感じ取る。それ。
危険を味わいたいスリル欲求とか
では全くない。
ほら、山登りって危険じゃない。
ロッククライミングとか特に。
冬山の登山などは危険の極みだ。
だけど、山に人は登る。
危険に対処する万全の装備と体制
で。
それを自覚せずに山を舐めてると
装備もなにもせずに雪山の富士山
に登って滑落して死んだりする。
千数百メートルも転げ落ちて、発見
された時には高層ビルからの飛び
降り死体のようになっている。
山と危険を舐め切っていた結末だ。
オートバイ乗りは危険を求めて
オートバイに乗るのではない。
別なものを求めて危険であるオート
バイに乗る。登山に似ている。
「オートバイは危なくないよ。
楽しいよ。君も乗ってごらん」
などと言う二輪乗りがいたとした
ら、それは最低だ。
オートバイは危険な乗り物である
からだ。
だが、危険を自らの運転制御と
意思で遠ざけて、オートバイ乗り
は危険な乗り物であるオートバイ
に乗る。
真理は決まっている。
止まってエンジン停止している
オートバイは単なる車体だ。
全く危険は無い。
危険を生み出しているのは実は
乗る人間なのだ。その在りよう。
そして、その危険に無自覚な人間
にはオートバイは情け容赦なく
牙を剥く。
そういう乗り物。
それでもオートバイ乗りはオートバイ
に乗る。
その理由は、その者がオートバイ乗り
だからだ。
郵便配達や出前持ちはオートバイ乗り
ではない。必要不可欠な交通手段と
して二輪を利用しているだけだからだ。
だが、オートバイ乗りはオートバイ
にあえて乗る。
電車やバスや飛行機や船舶で移動すれ
ば済む場合でもオートバイに乗って
走る。
理由は、オートバイ乗りだからだ。
世の中には二種類の人間がいる。
オートバイに乗る奴と乗らない奴だ。
オートバイ乗りは、生命を感じ取る
ためにオートバイに乗る。
命の喜びと存在を体で受け止める。
俺の周り、なんか知らないけど
MT-07乗ってる奴結構いるな~。
あれかな。
昔、RZはよく乗られていた、と
いうのと似てるのかな。
シティ派が多いのかねぇ。
かく言う私もRZ乗りだったし、
うちのメンバーのこやつもだ(笑)。
こんときゃたまたまオフ車250
だけど。
だけど、面白い現象がある。
うちのメンツ、メーカー別に見
てみると、圧倒的にカワサキに
乗ってるのが多い。
これはたまたまだろうが、何だか
面白い。
それと、大型二輪免許持ってて
も中型二輪を転がしているのも
結構多い。
気分次第なんでしょうね。
選択肢として、あえて中型400や
250に乗ったりしている。
ある奴が言い放った。
「でけえ排気量乗りたいだけ
ならダンプにでも乗ってろ、
てやつさ」と。
そこまで言うかとは思ったが、
確かにそれは言えてる。
そういえば、例えばMT-07とか
は免許区分は大型だが、排気量
も車格も中型に近いミドルだも
のなぁ、今や。
750cc未満が大型二輪の国内認可
最大排気量基準だった時代は遥か
遠くになりにけりだ。
YAMAHA MT-07乗りが多いと
いう事は、きっと面白いオート
バイなんでしょうね。
XSR700も面白いのか、欧州から
2年遅れで日本国内で発売された
時はドワッと売れたみたいだ。
おいらの存在もXSR700誕生には
一枚噛んでいたという俺自身が
今でも信じられない実話もある
けどさ(笑)
まあ、MT-07、XSR700はエンジン
が面白いのでしょうね。
07乗りの友人が言う。
「このバイク、賢いよお」と。
そうなの?
俺は賢いオートバイよりも頭悪い
オートバイのほうが好きだけどな。
手を焼くやんちゃ坊主のような
オートバイのほうが。
自動運転を望んでいるのではない
ので、そういう不完全さがある
オートバイのほうがいい。
ほら、『火の鳥』で古臭い旧式の
ロビタが子どもたちに人気があっ
たように。大人たちはその現象が
なぜなのか理解できなかった。
最後ロビタは人間に叛乱して
ロボットなのに集団自殺したが。
あれは半世紀以上前の漫画だったが、
手塚先生は未来の危機を予見して
いたと強く感じる。『火の鳥』は
どの編もまさしく箴言に満ちた
作品だった。
シャシフレームやステムによって
二輪は味が変わるが、やはり決定
打は心臓たるエンジンだ。
例えば2ストなんてエンジンが面
白くなかったらあんなの乗らない
よ(笑)
燃費も悪いし、煙も吐くし。
だけど、2ストエンジンは果てし
なく面白い。方程式の無い未完成
なエンジンだからなおさら面白い。
可能性の塊みたいなもので、その
存在自体がワクワクさせてくれる。
特定勢力によって殺されちまった
けどさ。
環境問題?
それは関係ない。それは作られて
創作されたものだから、CO2云々
とかも。原発推進の時の意識操作
と全く同じ。小出し規制も意味が
ある。金融資本にとっては。
オイルマネーの仕込みと支配構造
を知れば、事の真相が解るよ。
ただ、排ガス支配は日米よりも
欧州がイニシアチブ持ってるね。