渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

日本一のジャガイモ

2023年11月27日 | open











日本一のジャガイモを買いに
行った。うちから約25km。
国内あらゆる産地のジャガイ
モを食したが、広島県安芸津
のジャガイモが一番美味しい。
これは刀友、輪友、盟友であ
る広島市内の奴が教えてくれ
た。試しにとわざわざ取り寄
せてうちに大量に送ってくれ
たが、まさに絶品とはこの事
よ、というジャガイモだった。
爾来、ハマった。
京都や東京の料亭用ジャガイモ
ように最良質の芋だ。

不思議なもので、その芋を一部
自宅敷地内の自家菜園に植えた。
繁殖した芋はまるで違うただの
そこらの芋だった。
土が違うのだ。
鉄分を帯びた安芸津独特の赤土
で栽培された芋とは全く別物と
なってしまった。

こうした例は他でもある。
岡山県井原市のゴボウはこの上
無いと思われる程の味を出して
いるのだが、これもその土壌は
赤土の畑で栽培されている。
どうやら鉄分が何らかの影響を
及ぼしているのではなかろうか。
私は植物のバイオ分野ではど素
人なので、勝手な推測にしか過
ぎないのだが。

産鉄地区には農作物だけでなく、
一つの特徴がある。
それは、良質な鉄が獲れる地域
はどこも酒どころであるのだ。
多分これは水が関係している。
備中備後の産鉄地区の水はかな
りうまい。
三原などは水道水でさえおいし
すぎるのでペットボトルに水道
水を詰めて駅の売店売りしてい
る程だ。
また、備中国にあるモトカフェ
のZ-YARDの水は水道水なのに
とてつもなく美味い。生水が。
あそこのコーヒーが美味いのは
水が違う事が大きいと私は踏ん
でいる。

東京都内は水がかなりまずいが、
例外的に杉並区の荻窪地区の住
宅街は水道水でもかなり美味い。
取水水系が他の都内全域と異な
るのかも知れない。

ジャガイモは広島県安芸津の
芋。これ本当に絶品だ。
ただし、ジャガイモとしては
かなり高額(笑
春ジャガと秋ジャガがあり、
料理によって使い分けると更に
良いだろう。
これで肉ジャガなんて作って
ごらんなさいな。
まるで別物になりますよ。
いや、ほんとに。
味付けは料理人の腕だが、それ
を超えるものが確実にある。
それは食材の如何だ。
「レシピ」なる表層追いの料理
ブームなどは、それを凌駕する
食材の良し悪しの前には何の
意味も持たない。






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