2023年総集編
完璧な動体保存。
本物のモデルガンファンだと思う。
よく世の中にはいる。
白手袋を着用してしかモデルガン
に触れず、作動も一切させない
というマニアが。
それはモデルガンをオブジェ化
させて喜ぶ事であり、本来のモデ
ルガンが持っている世界で唯一の
日本人が発明した世界史的に偉大
な機構、構造、機能を一切無視、
捨象するものだ。
私はそれらは真のモデルガンファン
ではないと思っていた。
使ったら使いっぱなしで朽ち果て
させている連中と対極ながら同軸
にある本物のモデルガンファンで
はないと私は思っていた。
このように、完璧な整備状態で
半世紀以上前のモデルガンを作動
させる人は真のモデルガンファン
であると私は確信する。
いうならば、50年前のオートバイ
を完璧な作動状態で保管整備し
て大切に保存しているような人。
そういう人たちは真の二輪ファン、
旧車ファンだろう。
一方で、バイクを乗り捨て乗り換
えポイポイの人たちはバイクファン
と呼べるかどうか、という問題。
この動画の方は、すばらしい接し方
を金属モデルガンに対して実行して
いる。
観ていて心地よい。
私のCMCブローニングは、デトネ
ーターに不具合発生のまま修理
不能のため発火作動がさせられ
ない。50年程前の製品だが、その
為40数年発火作動をしていない。
52年前1972年購入の個体である。
アメ横の東京CMCで購入した。
箱出しのブラスカートは
行方不明。
これは1974年にCMC店長から
譲ってもらったプロトタイプの
アルミカートだ。
ジャムによりデトネーターと
融着してしまった。
苦労して工具で回転させて取り
出したが、融着したデトネー
ターとカートは40数年そのま
まにしている。
やはり、燃焼火薬に触れさせる
カートは真鍮のほうがよいので
はなかろうか。
車のエンジンがアルミでもピス
トンが溶解しないのは空気の層
がある為だ。直接爆発火力がア
ルミに触れたらたちどころに溶
解する。
よくオートバイの事を知らない
素人がレギュラー指定なのに
ハイオクを入れてエンジンに
不調をもたらしたりするのは、
あれは設計を無視した事を乗り
手がやるからで、設計点火時期
がずれる為にエンジン内部で
デトネーションが発生する。
下手したらアルミが溶解して
エンジンブローだ。
モデルガンのブローバックは
デトネーター式の場合はその
名の通りであるので、無理な
爆発反発スライド擦過を発生
させている。
自動車のエンジンよりも極めて
デリケートな構造になってい
る。
だが、日本人が発明したモデル
ガンのブローバックシステムは
車のエンジン構造からの着想で
あった事は容易に察しがつく。
と、小学生の時に思っていた。
世界で初めてブローバック式が
登場した時。
ブローバックを快適に作動させ
るには、ブラスカートは常にス
チールウールの水磨ぎで磨き上
げ、発火作動の前に軽くオイル
を塗布する事はCMCの店長に
教わった。1973年の事だった。
まだ紙火薬の黒色火薬しか無い
時代。
紙火薬はブローバックには適し
ていなかったが、SAAなどの
発火では実銃と同じく煙が凄い
ので迫力はあった。
初めてキャップ火薬が登場した
時、あまりに煙が無いので拍子
抜けだった。音も小さなパンで
あり、紙火薬のような実銃みた
いなバーン!という大音響では
なかく、しょぼかった。
実銃の音は無縁火薬になっても
爆竹と同じ音がする。
かつて、紙火薬時代のモデルガ
ンは、その音がとても実銃に近
かった。
特にピースメーカーが迫力あっ
た。
パンとかポンというキャップ
火薬の音とはまるで違った。
古い世代の人は覚えているだろ
う。陸上競技でのスターターの
音を。
あれは許可なくば買えない大型
紙火薬で、実銃に極めて近い音
がした。
音速は遅いので、ストップウォ
ッチで短距離競技を計測する審
判は、音ではなく、煙が出た瞬
間を見て計測開始していた。
キャップ火薬でも、ばらして4枚
重ねキャップを作って発火する
と実銃に近い音はする。
だが、この1発でプラ製フォーシ
ングコーンは破裂して粉砕飛散
した。危険なのでやってはいけ
ない実例の動画。