原付1種の新規地元白ナンバー
を取得した時、若者のバイク
は自分の勤める職場に当ては
まるナンバーだった。
それは奇遇で面白いね、とか
言い合っていた。
その原付バイクのエンジンを
ボアアップして、今では絶滅
危惧種となってしまった黄色
ナンバーの原付2種枠に登録
変更した。
新たに新規原付2種黄色ナン
バーを市役所で交付してもら
った。
すると、その数字並びは今度
は何とその新婚の若者の奥さ
んの名前をドンズバで表した
数字だった。
「こんなことってあるの?」
「やばいねこれは」と二人
してそれを見て言い合ったが、
心底おったまげた。交付され
たナンバーを見た時、二人と
も目が点。
こんな事って連続であるの?
という。
「たまたまだろ」というには
たまたまが過ぎている。
一瞬背筋がスーッとなった。
無理やり語呂合わせのダジャ
レみたいなのとは全く別物。
チュドーン!とドンズバが
二連チャンだ。
フラッグが立ったとかでは
なく、いきなりズドン。
登録ナンバーが白と黄色で
連続ダブルでたまげた一件。
持ってるな~、この男。
単なる偶然にしては出来過
ぎだ。
うむ、持ってる。
7億円たからくじでも当たる
んじゃないだろか(笑
来年10月あたりから二輪車
にも希望ナンバー制度が開
始される動きがある。
だが、原付には適用されな
い。
交付された偶然のナンバー
を楽しむのも一つのバイク
の楽しみのように思える。
単なる機械的な数字の並び
に意味を見つけるというの
は、人間特有の発意でもあ
と思えるからだ。
その発見が生まれた時、車
という機械は単なる機械で
はなく、生き物であるかの
ような存在に変化する。
人の心の営みによって。
その時、人と車はさらに密
接な特別な関係に昇華する。