ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




T京音大では、来週、もう一回授業があるのですが、僕はリハーサルの為に欠席ということで、

僕にとっては、今日の年度末課題のレコーディング作業が、本年度内、学校で学生と会う最後の機会となりました。

 

全て作業が終わって、じゃあ解散だね、というところで、

学生から、

「お渡ししたいものが」

と、このような寄せ書きと花束をもらいました。

 

こんなものを用意してくれていたとは、です。

嬉しいですね・・・

 

今年は、僕が入試から立ち会った最初の学生、T京音大ソングライティングコースとしては二期性が卒業になります。

言うなれば、入学して最初の授業から、ずっと一緒だった学生たち。

本当に感慨深いものがあります。

 

卒業後の進路もさまざま。

業界内では誰もが知っている大手の作曲家集団の事務所に入ることになったもの(勉強を怠らずにー)、

有名芸能人を沢山抱える超大手芸能事務所にマネージャーとして就職するもの(ちゃんと寝なさいねー)。

異色なところでは、外資系の、これまた超大手の証券会社に勤務することになったものや(健康には気を付けてー)、

バス会社に入社するものもおります(とにかく、がんばれー!)。

 

彼などは、バス会社の入社時、そのバス会社のテーマソングを作って持って行き、面接で社長さんはじめ、役員さんに聞いてもらったそうで、

これが大変好評だったようで、このせいかは分かりませんが、ともあれ、一発で試験を通ったとのことでした。

もしかしたら、いつかその会社の本当のテーマソングになったりしたら、これも素晴らしいことですよね。

 

一年の時から知っているこちらとしては、こうやって、社会に羽ばたいていく、

といっても、まだまだ覚束ないことの方が多いはずで、きっと色々なことに直面もするのだとは思いますが、

でも、

音大性は、特性として、

 

1.時間、締切を守る習慣が当たり前になっている。

 例えるなら、発表会の翌日に弾けるようになっても仕方がないことをよく知っています。つまり、決められた本番に間に合わせる、ということが習慣化している。

2.コツコツと長い時間をかけて積み上げて、何かに取り組んでいくことが当たり前だと思っている

 なんの楽器もそうですが、時間がかかるものです。子どものころから、何十年も続けている子は、積み上げることを厭いません。積み上げの結果が、何か月後、あるいは、何年後かに出るということがあることも、体験的に知っているのです。

3.個人レッスンというシステムがあるため、大人慣れしている。

 18歳の時から、先生、教授とマンツーマンで話をし、意見交わしたり、説明を求められたり、説得されたり、説得したり。時には厳しく叱られたりしても、当然のように、また翌週にはレッスンがありますから、また準備をして「おはようございます!」と元気レッスンに顔を出さなければならないのです。

いかがでしょうか。

音大生って、音楽が出来るだけでなく、実は実社会にとても向いているのですよ(笑)。

 

まだこれから進路を決めていく学生もいますし(いいこと沢山あるからねー)、

そして、一人には、来年度から、このコースの助手(見習い)として、学校に残って、一緒に学生の指導などに当たってもらうことになったのです。

この彼は、4年間を通して、一番真面目で、遅刻欠席も無く、課題もいつも遅れずにきちんと全て提出し、しかもその多くで高評価を獲得し、理論にも明るく、勉強熱心で、

人柄も優しく、面倒見がよく、・・・と申し分ないということで、僕が大学に推薦したのです。

 

ということで、こうして、卒業生を送り出すことになったわけですが、

一人には、教える側の一年生として、またカタチは違いますが、勉強を続けてもらうことになったのです(頼りにしてますよー。色々と(笑))。

 

 

ただし。

大学の卒業の決定は、3月に入ってからなのです。

 

まだこれから、卒業制作作品の審査も残っておりますし、これまでの出席や単位の計算も、学校の方で、シビアに行われます。

 

卒業式の袴も買って、卒業旅行も決めてから、

「えっとね、キミは、1単位足りないので、留年です。もう一年やって下さい。」

なんて話が、実際にあるのですよ

 

ということで、無事に全員の卒業が決まった3月に、

また本当の送り出しパーティーが、できたらいいね、なんて話もしましたが、

 

・・・その時は、やっぱり泣くかもよ(笑)。

 

(今日はこらえました・・・。

・・・だって、まだ卒業、正式には決まってないんだもんな・・・って(笑))

 

ではー。



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