く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<レンゲショウマ(蓮華升麻)> 淡紫色の可憐な花をややうつむき加減に

2014年08月19日 | 花の四季

【日本の固有種、名はハスに似た花とサラシナショウマ似の葉姿から

 キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草。1属1種で、日本だけに自生する固有種。主に本州の太平洋側の落葉樹林の林床に生える。花期は7~8月ごろ。花の直径は3~4cmほどで、長く伸びた花茎の先に淡紫色の花をやや下向きに付ける。

 レンゲショウマの「レンゲ」は下から見上げた花の形や色がハスの花(蓮華)に似ていることから。葉の形は2~3回3出複葉と呼ばれ、小葉は卵形で縁に鋸歯がある。その葉の形が同じキンポウゲ科のサラシナショウマ(晒菜升朝)に似ていることから「蓮華升麻」の名前が付いた。別名に「クサレンゲ(草蓮華)」。ただ学名の「アネモノプシス」は「アネモネ」とギリシャ語で「似る」を意味する「オプシス」に由来するという。

 レンゲショウマは田中澄江著の『新・花の百名山』(1995年)の中で、長野・埼玉・山梨の3県境にある甲武信岳(こぶしだけ)を代表する花として紹介されている。奥多摩の御岳山(みたけさん)もレンゲショウマの群生地として有名。東京都青梅市の御岳山観光協会と御岳登山鉄道の主催で今「みたけ山レンゲショウマまつり」(9月23日まで)が開かれている。今年で14回目。

  レンゲショウマに似た名前の植物に「キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)」がある。その名前は筒状の黄色の花を下向けに付け、レンゲショウマに似ることによる。ただ、こちらはユキノシタ科に属し、分類上では仲間ではない。キレンゲショウマは環境省のレッドリストに、近い将来に絶滅の危険性が高い絶滅危惧Ⅱ類として掲載されている。

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