【ブレーキとアクセル踏み間違え、事故現場には今も献花台】
奈良市左京にある「環境清美センター」で今月12日、悲惨な職員の死亡事故が発生、それに伴って市民が持ち込むごみの臨時受付場の閉鎖が続いている。10月19日に開催予定だったごみ減量・リサイクルキャンペーン行事「ならクリーンフェスタ」も急遽中止になった。事故はごみ持ち込み車両による運転ミスが原因という。現場には2週間たった今も献花台が置かれ、職員をはじめ関係者は犠牲になった同僚の死を悼んでいる。
市民によるごみの持ち込みは通常、ごみ計量棟での車検証の確認の後、「燃やせないごみ」「有害ごみ」「燃やせるごみ」などの廃棄場所を経て、最後に新聞・瓶・空き缶・プラスチック容器などの「再生資源」置き場を通って出口に向かう。ただ、持ち込み車両の増加に迅速に対応するため、少量の家庭ごみの場合は出入り口に近い「再生資源」コーナーの前に臨時受付場を設けてきた。
事故はごみ回収車が常時5台前後並ぶ臨時受付場で起きた。職員のお話によると、持ち込み車両がブレーキとアクセルを踏み間違えて、男性職員がその車と回収車の間に挟まれて亡くなったという。運転していたのはお年寄りだったのでしょうかと伺うと「40代の女性でした」とのことだった。この事故、新聞やテレビで報じられたのだろうか。新聞は隅々まで目を通しているつもりだが……。
枯れ葉などが多く出るため、清美センターにはいつもお世話になっている。2~3週間、最低でも1カ月に1回は再生ごみなどとともに持ち込ませていただいてきた。臨時受付場では車のそばまで来てごみ袋を受け取ってくれる親切な職員さんも多い。もしかしたら亡くなった職員の方に私も手渡していたのかもしれない。衷心よりご冥福をお祈りいたします。