く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ハナセンナ(花旃那)> 南米原産の鮮やかな黄花

2014年11月27日 | 花の四季

【流通名「アンデスの乙女」として人気集める】

 マメ科センナ属の常緑低木。9月から11月頃にかけて径3cmほどの鮮やかな黄色の5弁花を多く付ける。学名「カッシア・コリムボーサ」。属名「センナ(旃那)」の語源はラテン語の「Senna」で、生薬として葉や豆果が下剤に用いられたり健康茶に含まれたりする薬用植物。ハナセンナの名前はセンナの仲間で花を観賞用として楽しむことからの命名とみられる。

 原産地は南米のアルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルなど。日本には昭和初期に渡ってきたといわれる。国内では「アルプスの少女」ならぬ「アンデスの乙女」という商品名で出回っている。南米を南北に貫くアンデス山脈と爽やかな花色と花姿からの連想から付いた名前だろう。

 センナ属の植物は花が少なくなる時期に次々と咲き続けることもあって人気が高まっている。主な仲間にコバノセンナ(小葉の旃那)、ハネセンナ(羽旃那)、モクセンナ(木旃那)、フタホセンナ(二穂旃那)など。寒さにやや弱いものが多いが、九州や沖縄など暖地ではモクセンナ(下の写真㊧)やコバノセンナが庭園や公園にも植栽されている。

 

 大分・別府で地獄めぐり中、黄花が満開の木に出会った(写真㊨)。てっきりハナセンナと思い、京都で10日ほど前に撮った上段の写真の代わりに使うつもりだった。ところが、帰宅後調べると花のシベや葉の形から別物と判明。2本の雄しべが湾曲したユニークな形で、葉も先端が尖るハナセンナに対し卵形に丸まっていた。こうした特徴からこの花はコバノセンナの可能性が高そう。ただ、コバノセンナは樹高が高くても3m止まりという。この木が結構大きかったのが少々気がかりだが……。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする